美咲町議会 > 2019-12-03 >
12月03日-02号

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  1. 美咲町議会 2019-12-03
    12月03日-02号


    取得元: 美咲町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-06
    令和 元年第 6回(12月)定例会第 2 日 (令和元年12月3日日)(1)会議の開閉時刻   開   議  午前 9時 30分   解   散  午後 2時 18分(2)出席・欠席・遅参または中途退場した議員の番号・氏名議員番号氏   名出欠別議員番号氏   名出欠別1山田雄二出席松田英二出席2藤井智江〃9江原耕司欠席     欠員10岩野正則出席4形井 圓出席11貝阿彌幸善〃5延原正憲〃12山本宏治〃6左居喜次〃13金谷高子〃7林田 実〃14松島 啓〃(3)地方自治法第121条の規定により出席した者の氏名職  名氏   名職  名氏   名町長青野高陽建設課長國宗 順副町長忠政堅産業観光課長立石克之政策推進監井上博登徴収対策室長櫻井 実政策推進監山本翔紅会計課長貝阿彌美和総務課長稲谷雄治旭総合支所長前田有輝理財課長篠原 恵柵原総合支所長畑尾周一地域みらい課長光嶋寛昌旭総合支所 住民福祉課長池上久子くらし安全課長浦上 彰柵原総合支所 産業建設課長山本 資住民税務課平 一範福祉事務所長牧野雅明保険年金課長山崎秀仁教育長黒瀬堅志健康推進課長清水嘉浩教育総務課長石戸光也上下水道課長牧野英一生涯学習課長赤木郁貞(4)職務の為出席した職員の職・氏名   事務局長  神 坂 健 治   書  記  杉 山 慶 介(5)日   程日 程議案番号件         名1  一般質問2  議案に対する質疑3  議案並びに陳情等の委員会付託 ○議長(松島啓君) 皆さん、おはようございます。 ただいまの出席議員は12人です。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。(午前9時30分) なお、9番江原議員から一身上の都合のため欠席する旨の通告がありましたので、報告いたします。 本日の日程を報告します。 第1に一般質問、第2に議案に対する質疑、第3に議案並びに陳情等の委員会付託、以上のとおり定めますので、ご了承願います。 これから日程に基づき議事を進めます。 日程第1、一般質問。 これから一般質問を継続します。 それでは、10番岩野議員の質問から行います。 10番岩野議員。 ◆10番(岩野正則君) おはようございます。10番岩野でございます。 1番バッターです。明るい希望のある回答がいただければと思っております。いい町をつくりましょう。 それでは、私は2件の質問を出しております。よろしくお願いいたします。 まず、分譲地につきまして、美咲町が造成した分譲地の現在の状況と今後の計画方針をお示しいただきたいということでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 答弁者。 光嶋地域みらい課長。 ◎地域みらい課長(光嶋寛昌君) 地域みらい課の光嶋です。よろしくお願いいたします。 岩野議員のご質問にお答えします。 現在の美咲町が造成しました分譲地の状況でございますが、中央地域の小原、加美、打穴中、打穴西、打穴下、錦織の6団地につきましては、142区画が全て分譲済みとなっております。柵原地域の王子、大戸下の2団地、33区画につきましては、26区画が分譲済みですが、大戸下の3区画、それから王子の4区画が残っている状況です。また、旭地域の西川清水団地につきましては、6区画のうち4区画が分譲済みで、2区画が残っております。1区画につきましては、今現在交渉中でございます。残っている区画につきましても、引き続き分譲に努めてまいります。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 岩野議員の分譲地の現在の状況と今後の計画、方針についてのお尋ねにお答えをいたします。 分譲地は、美咲町から町外へ転出せずに定住をしていただくこと、また町外から美咲町に移住していただくために整備をしております。 先ほど課長が答弁いたしましたとおり、分譲地181区画のうち172区画が分譲済みとなっており、定住の観点から一定の成果が上がっているものと考えております。 今後は、定住・移住促進の観点から、小学校に徒歩30分程度で通学できる範囲内を優先して整備したいと考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 10番岩野議員。 ◆10番(岩野正則君) 現在の分譲地の販売の経過なり様子、明るい回答、未来のある進め方で大変皆さんに喜ばれておると思います。さらなる希望、要望があると聞いております。これからの計画、建築場所なり、価格なり、先ほど30分以内の範囲の中っていうのも回答がありましたけど、計画の推進の年度というんですか、計画年度等、もしお考えがあればお聞かせいただけたらと思います。 ○議長(松島啓君) 答弁者。 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 岩野議員の再質問にお答えをいたします。 今現在で具体的な場所、あるいは年度をお示しをすることはできないんですけれども、制度といたしまして、現在は定住促進対策の一環として、町の分譲地を購入していただいた方には、宅地1坪、3.3平米当たり5,000円を助成をしております。 今後は、定住・移住をさらに進めるため、民間の分譲地についても同様の補助制度を導入することを検討しておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 10番岩野議員。 ◆10番(岩野正則君) 今後の家の助成等、場所等、お考えを示していただけたと思いますが、引き続き県内木造の利用と、あと町内の中心地に集まっていただくのがいいかどうかあれですけど、とりあえず30分以内で、効率的な町の運営等、教育等、いろいろと方針も要ると思いますが、早期な着手、場所をきょうはどうっていうことはできんでしょうけど、早期の定住に対する方針、計画を出していただいて、さらなる美咲町の発展を計画していただきたいという質問、お願いということでしたいと思います。もし今の件に対して補足等あればお聞かせいただきたいと思いますけど、場所等、早々と決めてしまうと、土地の入手が困難だったり、いろいろ支障も出ると聞いておりますので、速やかに方針なり、これからの計画を決めていただきまして、さらなる美咲町の発展を推し進めていただきたいということで、質問にかえたいと思います。補足があればおっしゃっていただけばと思いますけど。早期に方針が引き続き進むという考えであれば、私は希望というんですか、夢を持ってこの町のために一定の計画ができると思っております。もし、異論なり、異論はないと思いますけど、この町に移住・定住がさらに進んでいけばという形で計画を推進していただければということで、質問をお願いにかえたいと思います。 ○議長(松島啓君) 答弁者。 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 岩野議員の再々質問にお答えをいたします。 異論は全くありません。ご指摘のとおり、これから宅地分譲の検討を、既にしておるわけですが、エリアを区切って考えますと、民間の開発が期待できる地域もあるわけでございまして、先ほど言いましたように、民間の宅地開発にも同様の助成を出すことを検討をしております。 町がやっていくところ、あるいは民間の開発を促していくところ、そうしたことをしっかり分けて、ご指摘のとおり、これからも移住・定住のために分譲地の宅地開発の検討を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) それでは、10番岩野議員の次の質問に移ります。 10番岩野議員。 ◆10番(岩野正則君) 前向きな計画をありがとうございます。引き続き、早期に夢のある計画を立案していただきまして、推し進めていただければと思います。 それでは、次の質問に移りたいと思います。 借地の現状と公共施設の管理ということで、まだ借地があるように私は認識しておりますが、借地の解消に向けたこれまでの取り組み、今後の具体的な計画、公共施設等業務指定管理の基準、施設の運用費用や維持管理等、方針等、効率的な行政運営を施設に対して進めていくべきではないかということで質問したいと思います。現状をお示しいただければと思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長
    ◎町長(青野高陽君) 岩野議員の借地の現状と公共施設の管理についてのご質問にお答えをいたします。 まず、借地の解消に向けたこれまでの取り組み状況と今後の具体的な計画についてでございますが、現在、借地の上に公共施設が建っているものがあります。借地として利用するのか、買い取るのがいいのか、将来負担の少ない方法をこれから十分──現在も検討しておるわけですが──検討してまいります。 また、行政財産を廃止する場合は、建物等を解体撤去して土地を原状に回復した上で、土地を貸し主に返還することになっています。 2つ目の公共施設の指定管理、業務委託に関する契約などの基準につきましてですが、業務委託に関する契約等の基準は、目的達成のために各課で仕様書を作成しています。指定管理制度につきましては、条例規則に基づいて指定管理者と協定が結ばれています。 3つ目の施設等の運用について、費用や維持管理などで問題となっている施設はないかということでございますが、きのうもお答えをいたしましたとおり、また今回の12月議会全員協議会で報告もさせていただきましたが、老朽化設備更新に大きな費用が必要となっております、ほほえみの湯の廃止を検討しております。 人口減少、歳入縮小時代まちづくりへの転換を図り、将来に負担を残さないよう賢く収縮しながら、持続可能なまちづくりを進めていくことが重要であると考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 10番岩野議員。 ◆10番(岩野正則君) 今現在の推し進めておられる方針体制の感想ということで述べさせていただきたいと思います。 時々行かせていただいておる私の大好きな温泉ですけど、65歳以上ということで、もう本当に申しわけなかったけど200円で入湯させていただいておる状況でございました。 やはり、年間1,000万円でしたか、赤字があるということで、特定の方にそういう福祉というんですか、が町としてできるような状態でないっていうのは、やはり町民としても認識はしております。町長の英断だと思います。いろんな施設の維持管理、方針を、好き嫌いの範囲じゃなしに、公平性なり維持管理なり決めていくのが行政のトップだと思います。大変厳しい職だと思います。美咲町の維持が、運営が続かなければいけないわけでございますので、やはり公平性、公共施設の更新を引き続き速やかに、ほかにもあれば、借地につきましても、一部の町民、いろんな経過もあるんでしょうけど、借地等、設備等、早期に引き続き推し進めていただきたいということの質問なりお願いにしたいと思います。もし補足があればですけど、引き続き方針を決めていただければと思います。 ○議長(松島啓君) 答弁者。 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 岩野議員の再質問にお答えをいたします。 ほほえみの湯のことを具体例に挙げていただきましたが、私自身も近くに住んでおって、利用もしておるということで、利用をしていただいておる方には大変申しわけなく思っておりますが、年間2,000万円の赤字、さらにこれから老朽化に伴う大規模修繕でさらに多額の費用が必要となってくるということから、廃止もやむなしという決断をさせていただきました。このことについては、どうぞご理解をいただきたいと思います。 合併前から旧町が抱えておった公共施設がほぼそのまま、いまだに引き継いでおるということで、その点検も専門業者にお願いしておるところでございますが、この公共施設維持管理あるいは廃止、これは本当に町にとっても大変大きな課題でありますし、進めていかなきゃいけないということは常々この議会の場でもお話をさせていただいておるところでございます。 議員ご指摘のとおり、それぞれの公共施設が現在の美咲町あるいは将来にとりまして、真に必要なものであるのか、十分機能しているかなど、慎重かつ大胆に見直していかなければならないと考えております。これからもそうしたご相談なり、またご報告をさせていただくことが多々あると思いますが、どうぞよろしくお願いをいたします。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 10番岩野議員。 ◆10番(岩野正則君) 質問ありませんけど、感想というんですか。 現在の方針に対して明確なお答えをありがとうございます。議員はお礼を言うちゃいけんのじゃったかな。お互い対等なんだと、行政と。わかっておりますけど、いいことに対してはお互いが評価していけばと思っております。 美咲町のこの子育てプランですか、大変いいのができとると思います。何かホームページでも周知は載せとんじゃということを聞いております。町民の方がそういう認知も、引き続き知っていただきまして、行政同士の競争じゃないですけど、津山市に負けんだけの、県内でもそこそこの施策は推し進めておられると思っております。何か問い合わせも多いと聞いております、美咲町に来たいという。競争じゃないですけど、あえて指をくわえておくのもおかしいわけで、他町に負けんだけの政策を引き続き推し進めていただくということをお願いしまして、私の質問を終わりたいと思います。 以上です。 ○議長(松島啓君) 以上で10番岩野議員の質問を終了します。 続きまして、1番山田議員の質問に入ります。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) 皆様、おはようございます。1番山田雄二であります。 本当に寒うなりました。私は時々、朝、子供と通学の徒歩、一緒に歩いたりしょんですが、11月のもう終わりです。寒い日がありました。先頭の班長の子に寒いなと言いましたら、先生、僕は2枚じゃと言うていました。シャツと上着と。シャツをまくったらおへそが出るんです。その子は寒うないということを自慢しとんですが、私はそのとき、自分の服を数えたら5枚着ておりまして、もうほいで学校まで歩くと暑うなって、服を脱いだんですが、本当に寒うなりました。皆さん、お体に気をつけて頑張りましょう。 私は本日、3つ質問を用意しております。 まず最初に、9月議会でもお尋ねをしました美作岡山道路の覚書について質問をいたしたいんです。 覚書といいましても、皆さん、ご存じない方もおられますので、少し説明をいたします。 岡山県と美作岡山道路沿線の8町が、平成9年なんですが、もう二十数年前です。道路建設に当たって、お互いに県と町の約束事をしたわけです。それを覚書としてまとめたというものであります。この覚書というのが、昨年柵原の総合支所で見つかりまして、こんなものがあるなということで、先般の9月議会でも町長にお尋ねしたようなところであります。 内容は、大事なことが書いてありました。今、申し上げたとおり、県と町とのお互いに何をするのかと。お互いに何を努力するということで、この美作岡山道路を仕上げていくのかという、そこの役割分担が書いてあったわけです。 1つは、県のほうが地元の負担金を軽減するという約束であります。これは県の事業ではありますが、地元に当然負担がかかるわけで、この負担金を軽減するという約束をして、つい最近、その県の約束は守られてると、果たされてるということを聞きましたので、その報告もきょうしていただきたいと思っております。 次に、地元の町は何をするのかということにつきましては、これは地元の調整をするんだということが書いてあります。地元の人が納得して、それはもうええことだと、県にもお願いしますというように協力すると、そういう合意形成を働きかけるというのが町の仕事だと、これはもう、これも誰しもそう思うことであります。 したがって、まとめますと、県のほうは地元負担を軽減すると。町のほうは地元調整を頑張ると。こういう約束を平成9年にしておるわけであります。 そこで質問は、まず1点目は、この地元負担を軽減するという、その具体的なところを明らかにしていただきたいというふうに思います。 2点目は、町長のほうから、前回、9月議会で、旧柵原町時代には地元説明会地元調整がなかったということが率直に表明されまして、住民の皆さんも改めてなかったと思うなと思よったけど、町長から改めてそういうふうにきっちり説明を受けて、信じれんなと。何で地元のそういう説明会をしてくださらなかったんかなというような声を私も聞くわけです。そういうことについて、町長のそういう事実、町長になられて初めてお気づきになったわけでありますから、率直な感想を聞かせていただきたいなと思います。 3点目は、旧柵原町が地元調整ができてなかったということが明らかになった以上、何らかの形で公にといいますか、そういう検証なり説明なりが必要なんではないかなというようなことをちょっと思いますので、それについても見解をお願いいたします。 以上です。 ○議長(松島啓君) 答弁者。 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 山田議員美作岡山道路の覚書に関する質問のうち、負担金の軽減策などについての質問にお答えをいたします。 美作岡山道路の負担金については、当初事業費のうち、単県道路改築費720億円の15%に当たる108億円を沿線8町で負担する旨の説明が、平成5年9月1日に岡山県から説明があったということで、各町からいろいろな意見が出たということであります。その後、岡山県から事業を推進させるために、平成8年12月24日の説明会で、先ほど言いました当初負担金予想額108億円の軽減策を図り、切り詰めて、当初想定していた額のおよそ3分の1の額、40億円が地元負担金として提示されたということであります。負担方法についても、通過8町で均等割と意思決定され、完成年次まで負担することとなっています。 2つ目の旧柵原町時代に説明会がなかったということに対する私自身の感想でございますが、旧柵原町で町独自の説明会を行わなかったことについては、当時の状況を踏まえた町の判断であったと思います。町はこれまで県との合同で説明会を開催しており、地元の合意形成を図るため努力をしてまいりました。県と合同で説明会を行うほうが、技術的な説明という意味でもよいと判断されたのではないかと考えております。 3つ目のそうした過去の経緯に関する検証と説明が必要ではないかというご指摘にお答えをいたします。 町としての検証についてでありますが、合併前の状況につきましては資料が少なく、わかっていることについてはこれまでの議会でお答えをしてきたとおりです。 説明についてですが、これまでの町政とこれからの町政の評価は、未来の美咲町民に委ねたいと思います。私としては、美咲町の今置かれた状況の中で、美咲町のよりよい未来のため、できることを精いっぱいやっていくしかないと、こういう心境でございます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) 最後の質問で、公の問題であろうと思いますので、何らかの町としての説明なりという件について、未来の美咲町民にというご判断でございました。 それはそれとして、私は公の位置づけもありますのでと思うんですが、できましたら期成会であるとか、どこかでやはり町長の口から今のようなご判断をちゃんと伝えてもらって、少なくとも平成9年が覚書の日取りでありますから、平成9年から、町長が言う平成25年の県からの説明会には町が参加したということでございますから、その平成25年まではさまざまな今の判断の中でしたんで、そのあたり誤解のないように説明なりしていただければと思います。 町長の感想も、私も率直に言われたと思うんですけど、私は最初の軽減策のところで、最初108億円が40億円になって、40を8で割るわけですから1町当たり5億円の負担に減ったということは、実は概略は承知しておったんでありますが、日付がわかったのはきょうが初めてであります。日付が、私、ちょっと衝撃を受けましたが、平成5年に108億円だったのが、平成8年12月に40億円に削減という内々のもう話があったわけです。それをもとに平成9年、8町と町長、県知事、石井知事とが調印されるという、それは考えてみれば事務方で全部段取りができておったものが、平成9年に調印という形になるんであって、調印してから物事を始めるんじゃなくて、もうそこまでできてるわけです。ということは、地元調整につきましても、当時は鳥越町長でありました。その年度に次の町長にかわられるわけですが、今ちょっと名前を出しましたが、調印したときの元柵原町長は、元、元でありますが、もうそこまでの積み上げはできているわけですから。だったら、何で地元調整が、1期工事、2期工事、さまざまなことが言われておりますが、していただけなかったのかなと。今、平成5年あるいは平成8年に、もう県のほうは削減を検討しておると。それが平成9年に覚書、協定書として文書になったわけです。であれば、当然もう一個の地元調整をするという8町の地元自治体の約束も十分にそれは練られとるはずです。もう、ただ町長が1人、判こを押したと、町長以外は知らんのんだというような話ではないわけでありますよね。そうしましたら、一層私は、今の日付を聞きまして、もう時間を戻すわけにはいかんわけですが、十分な説明をしてくださっとれば、もっとスムーズに物事がいったんではないかなということも、今痛感した次第であります。 それで、私も先ほど、町長が答弁の中で、期成会当時の資料が少ない中で、答えれるところについては町として答えたということをさっきおっしゃったんですが、まさにそのとおりと私は思っとんです。3月議会で、旧柵原町においてはその地元説明会がなかったとか、あるいは6月議会で覚書についても地元調整がなかったということもはっきり誠実にお答えくださったということは、本当に改めてこの問題を整理していくという気持ちを感じたわけでありますが、私が最後にお尋ねしとる、この公の問題ということについて、再質問の形でもう一度ちょっと私の思いも込めて言わせていただきます。 それは、要するに期成会当時以来の今までの経過がわかりにくかったということで、昨年6月から柵原総合支所と私のほうでさまざま調べてきて、覚書のところまでいって、もうほぼやることも尽きたかなというふうな気持ちが私はしておるんです。その中で、最後にやっぱり覚書というのがこの県知事と8町の約束である以上、何らかの形でそういう美咲町、旧柵原から美咲町になっての取り組みの状況を明らかにする必要があるんではないかなというのが最後に気がかりでして、きょうこの質問をさせてもろうとります。 改めて、この1年半調べてみまして、旧柵原町がさっきから言うておりますとおり、どういう事情があったかわかりませんが、説明会がなかったということが返す返すももう残念であります。 思い出せば、平成25年に県の担当者が体育館に来てくれました。そのときの説明会は、私は今でも覚えております。こういうルートでやりますと。ことしじゅうに設計、測量に入りますと言われたんです。ことし、年内に、ことしの秋。6月でしたから、平成25年6月の田植えの後でしたから、この田植えが、取り入れがある10月、11月が終わって、12月ごろには測量に入りますと普通に言われました。そこで紛糾したわけです。そんなん聞いとらんっていうようなことになったわけです。県の担当者がその日、いろいろ言われて終わってから、どうなんですかねと言うたら、もう僕らは飯岡で、柵原で、こんな意見が出るって、夢にも思いませんでしたって言われました。ですから、もう県もそれまで7町は全部普通に来たと。当然、言ったら、もうむしろ歓迎してくれたと。それが、え、どうしたんでしょうって、県がびっくりしたという、私のほうもびっくりですということからが全ての始まりなんです。このようなことを繰り返してはならんというのが、私はもう一番の思いであります。 この町の大きな行事、あるいは県もかかわっとる行事、国がかかわった行事があると思いますが、さまざまな行事で、少なくとも町はこの町民の暮らしとかにかかわり、大きな関係があると。その事業が、こうやって以前のことがわからない。どうやってそれが決まったかがわからない。あるいは、いろんな契約書の原本が紛失している。こんなことでは後から説明のしようがないじゃないですか。 私は1年半、もう支所との私の調査は、もう一応この覚書で終わりにしていいんではないかなと私は個人的に思っておるんですが、その最後に町としてやっぱりこういう大きな事業に対して行政が十分な説明ができんと、そういうことを避けていただきたいということが、今回の一番大きな教訓ではないかなというようなことを思っております。 再質問という形で幾つか疑問点も出させてもらいましたが、そのような気持ちでおりますので、答えれる範囲でお答え願えればと思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 山田議員の再質問にお答えをいたします。 先ほどから答弁をいたしましたが、この美作岡山道路につきましては、平成の早い段階からの大変今日まで長い時間を有した事業であります。そうした中で、途中、合併というようなことがありましたり、あるいは県の事業ということで、町の単独事業ではないということで、そのあたりが非常に絡み合って今日まで来た中で、混乱を招いてしまったという面があります。以前お答えをいたしましたとおり、そうした混乱を招いた責任の一端というのは町にもあると考えております。 しかしながら、私としては、先ほどお答えをいたしましたとおり、今置かれた状況の中で、美咲町のよりよい未来のため、できることを精いっぱいやっていくしかないという気持ちでおります。どうぞ、そのあたりご理解をいただきまして、今後事業が推進をいたしますように、よろしくお願いをいたします。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) 私も物事を後戻りさせるために過去を調べてるわけではございません。今までの経過というものがあって今があるわけでありますから、この今という現状を見るために、今という現状から前に行くために、そのために以前がどうだったのかということを調査したわけであります。その調査の結果は、はっきり言って行政の落ち度といいますか、行政の側にいろいろあったでありましょうけども、結果として地元に全く説明がなくて、いきなり県の平成25年6月を迎えてしまったというのは、その結果に対しては、私はそこを十分踏まえていただいて、そうしないとこれから前に進むというときに、そこまでが更地といいますか、平地になっていなかって、そこまでが混乱しておったら、なかなか前へ行く作業も難しいかと思いますので、どうぞそのあたり、十分なご配慮のもとに進めていただきたいと思います。 では、次の質問に、よろしいですか。 ○議長(松島啓君) それでは、1番山田議員の次の質問に移ります。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) 2つ目に、学校教育のことをお尋ねをいたします。 昨年の12月定例会、昨日も町長のほうから1年間の思いの中で、町の窮状を顧みて出馬したという力強いお言葉がありましたが、昨年12月の定例会で、町長の所信表明の中で、21世紀型の寺子屋を目指すという所信表明がありました。私は大変期待をしておるんであります。ただ、いろんなことがありましたんでしょう。詳しい方針が出ておりませんでした。きょうまで出ていないと思いますので、もう一度町長の所信を明らかにしていただきたいというのが最初の質問であります。 2つ目に、その所信表明を読ませていただきまして、放課後を利用した学びの場というようなことが具体例があります。その放課後を利用した学びの場とか、あるいは長期の休業中とか、そういうことを含めまして構想がありましたら、そういう具体的なものも出して言っていただきたいというのが2点目であります。 そういうことにかかわって、美咲町におきましては、みさきスタイル、美咲流ということです。みさきスタイル子ども応援事業というのが、もう何年も取り組まれておりまして、ちょっと私、紹介したいと思います。 もう県下に誇る取り組みがなされておるんであります。所管は生涯学習になるわけですが、1つは地域と学校の協働本部事業、地域の皆さん、地域と学校が協働、お互いに協力して働くと、そういう本部事業というのを5つの小学校、2つの中学校で取り組まれております。やり方は大体同じでありまして、学校からボランティア募集を地域の方にされて、地域の方からこれならやるぞと、何でも言ってくれという方の名簿を集めまして、登録しまして、行事、行事、さまざまな学校の要望に合わせて、その方に声をかけてきていただいて協力するというような形を大体とっておるんですが、この5つの小学校、2つの中学校のボランティアの人数が大体40人から50人、多いところは70人近く登録されておりまして、登録された方を実際にカウントしてもう300人を超えます。300人を超える方が美咲町に今現在おられますから、トータルで言うてもう何千という数になるんです。トータルで言いますと。 それから、放課後子ども教室というのをやっております。これは、放課後に子供たちが、学校の近くのどっかに、公共の場とかに集まって、それで居場所をしながら宿題とかお勉強をするというところです。寺子屋あさひ、寺子屋ちゅうおう、キッズトライアングル、寺子屋やなはらひがし、寺子屋やなはらにしと。こうやって見ますと、小学校校区全部であります。各5つの小学校でそういう放課後に、すぐ家に帰らずに、ちょっと勉強して帰ろうという子供さんたちのをボランティアでやってるわけです。 土曜教育支援事業というのもあります。土曜日が休みになったのは、もう相当前になりますが、そのころからのびのびサタデー、旭です。それから、ホリデーわくわく、これは柵原東ですが、こうやって土曜日に子供たちを集めて体験学習をすると。本当にすばらしい取り組みであります。こうしたすばらしい実践もありますので、そういう熱心に活動してくださってるボランティアとかコーディネーター、学校関係者あるいは地域の子供や保護者も一生懸命応援してるわけです。皆さんを勇気づけるような、そういう答弁をいただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 山田議員の21世紀型の寺子屋を目指すと、以前議会で表明をしたことについての質問にお答えをいたします。 平成30年12月、私にとりましての最初の議会定例会で、21世紀型の寺子屋を目指すと申し上げましたのは、放課後を利用した学びの場を充実させて、基礎学力を向上させるとともに、知・徳・体をバランスよく備え、21世紀を生き抜く力を身につけた子供たちの育成が必要であるという趣旨で述べたものです。 現在、子供たちを取り巻く環境は、少子化、核家族化、共働き家庭が多くなる中で、帰宅しても誰もいない、テレビやゲーム、スマホで過ごすなど、子供たちの育ちに大切な機会が失われているのではないかと危惧をされています。昔とは異なり、外で遊んでいる姿はほとんど見られない状況にあり、子供たちだけで遊ぶことにも安全の面から心配であるといった声も聞かれます。 そうした中でも、子供たちには、集団で遊んだり活動しながら社会性を身につけさせることは大切なことで、地域や学校で子供たちとかかわりを持っていくことがこれからの社会には必要であると考えています。 いずれにいたしましても、美咲町で育つ子供たちが、自立、共生、郷土を愛する心を育み、将来の夢を描くことができ、その夢を実現できるよう努力するような、前向きで学習意欲のある子供たちの育成に取り組んでまいります。 放課後を利用した学びの場などにつきましては、担当課長から答弁をさせます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 赤木生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(赤木郁貞君) おはようございます。生涯学習課の赤木です。 放課後を利用した学びの場としまして知・徳・体の分野別に実施をしております。 まず、学習面「知」では、放課後子ども教室を開催しております。旭小・中学校区では毎週2回、場所を旭町民センターで寺子屋あさひを実施しております。加美小学校区、中央中学校区では毎週2回、中央総合体育館で寺子屋ちゅうおうを行っております。美咲中央小学校区では毎週2回、これは学校においてキッズトライアングルを開催しております。柵原西小学校区では、これも毎週2回、小瀬ふれあい会館で寺子屋やなはらにしを実施しており、柵原東小学校区では毎週1回、北和気コミュニティーセンターで寺子屋やなはらひがしを実施しています。この教室は、家庭学習の定着を目的に、子供たちが自主的に学ぶ意欲を養う取り組みとなっております。 次に、豊かな心を育むため、これは「徳」のほうになりますが、土曜日、日曜日の教育支援として、学校では学ぶことができない体験学習を行っております。一日消防体験、キャンプ宿泊体験、クワガタ捕獲作戦、魚さばき体験、郷土料理、スキー体験などを、旭中学校区内で「のびのびサタデー」を開催しております。 それから、フラワーアレンジメント、臨床美術体験、寺修行、水辺の生き物調べなど、柵原東小学校区では「ホリデーわくわく」を開催しております。 また、長期休暇の夏休みにはイングリッシュキャンプ、それから料理教室、絵画教室、絵手紙教室、それから郷土かるた大会、地元企業の訪問の学習など、学校外での地域芸能、体験学習も実施しております。 次に、健康づくり、体力づくりでは、スポーツ少年団、クラブチームなどが曜日を変えて、ソフトボール、野球、サッカー、ミニバスケットボールを行っております。中でも、美作ソフトボールクラブは全国大会へ、それから美咲町ソフトボールスポーツ少年団は中四国大会へ出場するなど、好成績をおさめております。 こうした子供たちの居場所づくりと放課後の学習指導、体験学習などや施設、活動内容のあり方も検討しながら、あらゆる教育の機会が提供できるよう、21世紀型の寺子屋を目指して、引き続き進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) 課長のほうから、知・徳・体ということで、さまざまな行事を詳しく説明してくださってありがとうございました。関係者も、そうやって自分らがやってることが、こうしてみんなに認識していただくということが大きな励みになりますのでありがたかったです。 1つ、町長が自立、共生、郷土愛ということを、先ほどの中でありました。これは美咲町の教育振興計画の3本柱であります。そして、この自立そしてまた共生、さまざまなものが考えられますが、一番具体的にイメージしやすいのは郷土愛であります。この郷土愛について、もし現在の時点で、こういうことを考えとるというようなことがもしありましたら、おっしゃっていただきたいなと思うわけであります。 なぜそういうことを思いますかというと、やっぱり郷土を愛すると、それこそが私はこの美咲の中にあるこのさまざまなボランティアの方とか何かとかのつながり、先ほどもありました社会性というところで、そういうつながりを大事にしたいんだと。家族の中だけで十分供給されない人間関係のさまざまな出会いとかそういうものを、地域やふるさとの今までの歴史とかということで改めて再発見があると思いますので、もしそのあたりでありましたらお願いしたいと思います。 教育長も、義務教育学校をするときの2つの目当てが新しい教育課程に対応すると、もう一個は郷土愛という2点を記者会見でも表明されております。ぜひ、その郷土愛のあたりで何か補足がありましたらお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 山田議員の再質問にお答えをいたします。 郷土愛についてでございますが、最初の答弁でお答えをいたしましたとおり、最近は子供さんが少なく、我々の時代のように友達と一緒に外で遊んだり、また大変子供も忙しくなっておる中で、地域で活動をしていくといいますか、そういった機会が大変少なくなってきているんではないかなというのを感じております。 そうした中で、先ほど山田議員にご紹介をいただきましたように、美咲町にはさまざまな方のボランティアのお力によりまして、子供たちを育成するそうした機会がふえておると。活発に活動をしていただいておるわけであります。そうした場を利用して、まさに地域のことをよく知り、そして歴史をよく知るというのは、地域の歴史、あるいは自然、また人、大人、そうしたことをよく知り、しっかりつながっていって、やがては美咲町に帰ってくる。遠くにいても美咲町のことを応援してくれる、そうした人をつくっていきたい、そういう思いであります。 郷土愛ということなんですけれども、議員の皆さん、そして我々職員も当然郷土愛があるからこそこうした仕事についておるということだと思います。 私自身を振り返りましても、きのうのことは余りよく覚えていないことでも、小学校のときにプールで遊んだり、あるいは夏祭りで楽しい思いがあったりということはいまだによく覚えておりまして、これはもうどこで、東京であるいは岡山市内で生活しておってもよく思い出しもしましたし、今でももちろんそうしたことをよく思い出すわけであります。これは本当、不思議なことなんですけれども、美咲町を思う、そうしたことの大きな柱、位置づけになっておるんではないかなという気がいたします。 山田議員のおっしゃることは十分私自身も理解をしておりますので、いろいろとまた、さらにご教授をいただきまして、より活動が充実していきますように、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) 町長からも、そういう21世紀型の、21世紀という世紀を生きる力を養いたいと、そういう理念のもとに、ぜひこれから具体的ないろんな事業、計画がなされると思いますから期待をしております。 次の質問に入らせてください。 ○議長(松島啓君) それでは、1番山田議員の次の質問に移ります。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) 3つ目に、生涯学習の充実ということを考えております。 これは、今申し上げました21世紀型の体験活動とかとも非常に近い関係なんでありますが、元気で活力のある美咲町を目指す上で、私は生涯学習っていうのが最も活躍を期待されてる分野ではないかなと思っております。 実は、私も教職を退職しました年に、一番に勉強に行ったのは、社会教育主事の勉強であります。後で紹介しますが、このテキストを使って、これは熊谷愼之輔先生の勉強でしたが、熊谷先生は今、岡山県の社会教育委員連絡協議会の会長をされておりまして、この前、中四国大会で挨拶をされました。私はその熊谷先生からじかに、熊谷先生の論文をもとに勉強ができましたんで、改めて後でまた紹介しますが、ちょっと感動したようなところもありました。 それで、さまざまな分野がありまして、今現在、たくさんの方がいろいろな活動をしてくださっております。ちょっと紹介しますと、かしのみ大学、それからふれあい学級、あさひ婦人学級、ちゅうおう亀壽大学、それぞれの地域でされております。柵原の文化協会、町花の会っていうのも中央ですね、菊の花をされております。スポーツのほうでは総合型の地域スポーツクラブでスポレク柵原、夢咲クラブ、あるいはもうサークルになったら枚挙にいとまがないわけですが、百々人形とか、みさきの桃太郎とか、かるたとか、昔話の会とか、さまざまな会で自分たちの喜びをし、また読み聞かせの本とかで学校、保育園に行って読み聞かせをして、子供たちとも出会うと。さまざまなことをされて、自分たちも喜びを持ち、また皆さんにも楽しんでもらうと。そういうふうな人と人とのつながりという原点が、こういう社会教育のさまざまな場にあるわけです。そういうことを、それはやらんといかんみたいな重荷ではなくて、やりたくてするという、まさに社会教育の原点で自発性であります。みずから意欲を持って動くというようなところですので、ぜひそういう同好の士が集まって、自分たちで楽しみを生み出して、苦労があればそれを乗り越えていくと。こういうなのが、やっぱり青野町長が常に言われます小規模多機能とか、みずからの課題をみずからでというようなとことやっぱり重なり合うんではないかと思うわけであります。そういう意味を込めて、生涯学習を町の重点目標にできんかなというのが1点目の質問でありますので、所見を伺いたいと思います。 もう一つは、生涯学習の充実を目指そうと思うと、いろいろな各地の取り組みなんかを見たり、本なんかを読みますと、やっぱり公民館の活動というものがちゃんと機能しておると。そういうやっぱり公民館活動のようなものを充実させることが、この社会教育全体、生涯学習全体を支えていくんだなということを思うわけであります。住民がとりあえず集まり、集う場が要るわけです。そういう場づくりというのが、じゃあ、その場を公民館と言ったり、生涯学習センターというような、そういう言い方で普通言われております。そして、そこで住民が集まっていろいろ言う中で、こういう話があるよとか、こういうことみんなどうとか、県からこういうのも来ておるよとかというようなコーディネートをする方、公民館長さんとか、司書とか、いろいろなことを言います。そういう方がどうしても要るんではないかなと。そういう方が、人が集まる場とそういう方をそれぞれでつなぎ合わせたり、情報提供したり、そういうことでもってこの生涯学習がより多様な、より今までになかった団体と団体がまた協働できるというようなことが考えられる。そういう私は仕組みづくりのようなものも考えれば、予算も要るであろうというようなことで、予算の倍増も要るんではないかなというようなことを質問として上げております。よろしくお願いします。 ○議長(松島啓君) 答弁者。 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 山田議員の質問にお答えいたします。 熊谷先生のもとで勉強されておられるのでそのことを言うのも何ですけど、ちょっと整理する意味で言わせていただきます。 まず、生涯学習という概念についてでありますが、今から55年前にユネスコ、これは教育や文化芸術の国際会議でありますけど、ユネスコの成人教育推進国際委員会議長のポール・ラングランによって発表されたということはご存じのことと思いますが、この主張は、人間は絶えず学習して、自分自身を伸ばすことが大切であるという考え方、すなわち生涯にわたって学習するという考え方と、教育の効率的な遂行に当たっては、家庭教育、学校教育、社会教育が相互に連携を図りながら有機的に進められるべきである。すなわち、家庭、学校、地域において教育がなされるという2つの考え方が含まれていたと思います。 日本においては、約40年前に中教審の答申の中に、生涯学習についてで、人々の生涯にわたる学習と家庭教育、学校教育、社会教育の有機的統合の必要性が強調されています。以来、生涯学習という概念、受けとめ方は、時代とともに変化してきております。後ほど述べます。 例えば、民間の生涯学習事業の代表にはカルチャーセンターが全国に普及しています。リカレント教育や職業教育、公開大学、放送大学もあります。 一方、行政としての、これは正式名称ではありませんが、一般に言われてることですが、公的社会教育、いわゆる生涯学習、行政がやるということでありますが、公的社会教育は、先ほど町長が申し述べておるところでありますけど、地域とのかかわり、地域の課題の解決という意味を重視してきております。また、地域の学習についての必要課題を講座あるいは学級という名称の中で、今も続いてきております。 そうした観点から考えると、本町の生涯学習の方針と美咲町第3次進行計画の方針の目指すところが多くあります。 私自身は、今、2次がありますけれども、昨日も貝阿彌議員からの答弁がありまして、3次を今策定しておりますけど、その中に、私自身大いに期待しておるところであります。その中にも山田議員がおっしゃられるような、そういう生涯学習の観点というのが非常に濃いくでておりまして、他の部局とものすごい重視できると、ちいと私もわくわくしておるところでありますけれども、そういうところが出てきております。 いずれにいたしましても町長部局の関係部署と教育委員会がより一層の連携、協力体制の構築を図りながら、生涯学習の推進に努めてまいりたいと思っておるところであります。 ○議長(松島啓君) 赤木生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(赤木郁貞君) 失礼します。生涯学習課赤木です。 公民館についてであります。 公民館は、地域文化活動の拠点であるとともに、生涯学習、社会教育、スポーツ、文化、芸術の振興を担うものであると考えております。 中央地域には中央公民館を設置し、嘱託職員の兼務の対応で運営を行っております。旭地域につきましては、旭町民センターにおいて、嘱託職で社会教育指導員の対応で行っております。柵原地域では、柵原文化センターにおいて、支所嘱託職員の対応で業務に努めております。 次に、活動についてでございますが、地域にある多様な力をかりながら生涯学習の推進をしております。生きがい、教養、趣味活動の講座や健康の増進、時代に適応した社会感覚や知識を深めることを目的に、それぞれ趣向を凝らした講座を開催しております。 主なものに、高齢者対象並びに女性対象とした講座があります。中央地域には、先ほどもご紹介がありましたが、ちゅうおう亀壽大学、マザースクールを年間各12回開催しております。旭地域において、旭しあわせ学級、旭きらめき学級を年各12回開催。それから、柵原地域においては、かしの実大学、ふれあい学級を年各10回の開催をしております。例としまして、ちゅうおう亀壽大学では、各講座の成果を展示し、1年間の成果発表を行い、翌年度以降の励みとなっております。各学習講座、グループ活動につきましても継続し、充実したものとなるよう支援をしてまいります。地域の方々が活発に、自主的に活動できるよう、体制を整えていきたいと考えております。情報の収集はもとより、情報発信につきましても努めてまいりたいと思っております。どうぞ、ご指導をまた、よろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) 先ほど、町長、教育長、生涯学習課長、いろいろ答弁をありがとうございました。 特に、教育長の答弁の中に、地域課題の解決ということがありましたので、私、それをこの本からも紹介しようと思っておるところであります。 平成18年に教育基本法が改正されまして、新たな教育基本法の中で、社会教育というのが12条にこう書いてあるんです。個人の要望や社会の要請にこたえ、社会において行われる教育は、国及び地方公共団体によって奨励されなければならないと。問題は個人の要望というとこで、社会の要請、ここのとこであります。個人の要望というのは、それぞれ自分たちの願い、願いとこれするとこですが、問題はこの社会の要請というところの解釈、そこなんであります。これが熊谷先生からずっと教えてもらったようなところでありまして、地域課題や現代的課題といった社会の要請に対応した学習機会の位置づけは脆弱なものであったと。今までの教育で脆弱であったんです。つまり、他者や社会よりも個人に重きを置いて社会教育の振興が図られてきたと言っても言い過ぎではないだろうと。つまり、個人のそういうのが多くて、社会の要請のところをどうするかというのが課題だということをここでおっしゃっておられる。その社会の要請というところの解釈のところで、中教審が2007年に報告した中間報告の中で、公民館などの社会教育施設に求めとる課題があるんです。それが、この少子・高齢化という課題、男女共同参画、環境、消費者教育、食育、防犯・防災、まさにもう日本の今の中山間、どこでも求められてるものが、この社会教育の課題としてなされるんだということを目指されておるわけです。目指す社会のイメージというのを、野島正也さんという方、この方は国立教育政策研究所から出された本の中で、じゃあどういう、官と民が協働して担う社会はどういう社会かと。今までは、行政が主体となって進めてきた地域の公益、公共を、市民が主体となって進めることで、それぞれの地域にふさわしい幸せの形をつくり上げていくというものだということを言われとんです。こういうものを目指すのが社会教育なんだと、生涯学習なんだというようなことを踏まえまして、ぜひ今すぐ、もう第3次の中で、そういう分野が書き込んでもらえそうだというようなこともありましたので、ぜひ社会教育、生涯学習というこの観点が、社会の課題にも応えることで、自分の人生、自分自身の喜びになると。 熊谷先生が一番喜んでお話しされてたところは、この歯車のところで、こういうところです。こういうことを紹介されてました。大人というのは自分が求められていることを求める存在であると。自分が社会に対して求められてることを求めてる存在だと。そうやって社会承認とかということで、自分自身の人生の自己実現を図るというようなことがずっと書いてある。つまり、先ほどあったように、社会とか他者のために尽くすというところが自分の喜びにもなるという暮らし、社会、つながりをつくりましょうと。もうまさに、これは私が退職した、もう6年ほど前に勉強したテキストですが、読んでみますと改めて普遍的な課題だなと思うところがあります。ぜひ生涯学習がというんではありませんが、地域づくり、村づくり、まちづくりの原点に、こういう社会教育、生涯学習の観点を置いていただいて、自分自身の喜びに、人のために尽くすことがなるんだというあたりを、何らかの事業なりしていただければありがたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 山田議員の再質問にお答えをいたします。 人のために尽くすことが自分自身の喜びになるということでございますが、天台宗を開いた伝教大師さんが言われておる言葉と、そのとおりなんでございますが。 私自身、いつも思いますのに、社会から必要とされること、これがたとえどんな苦しいことがあろうと、何であろうと、気持ちの張り合いにもなるし、頑張っていこうという思いがあるわけであります。お互いに必要とし必要とされることというのは地域社会にあって非常に大切なことであるし、そうあるべきだなといつも考えております。 そうした中で、山田議員の今おっしゃられたこと、私が町政の一つの柱として掲げております小規模多機能自治の推進、こうしたこととも非常にかかわってまいりますし、生涯学習、言いかえれば生涯活躍と。これまではむしろ、どちらかといいますと中高年を対象に言われてた側面が強いんではないかなと考えておりますが、冒頭おっしゃられましたように、これはもう子供から高齢者まで、生涯学習という意味では非常に大切なことであろうと考えております。 美咲町には、議員にご紹介をしていただきましたように、非常にそうした奉仕の精神に基づいたお世話をしてくださる方が大変多くいて、大変心強く思っておりますし、まだまださらに発展する余地、発展する余地というのは一人でも多くの方がかかわってくださる余地が十分あると思いますし、美咲町といえば生涯学習、生涯活躍の町だと、こう言われるような素地は十分これからあると考えております。どうぞ、これからまたいろいろとご教授を賜りまして、そうした町になっていきますように、よろしくお願いしたいと存じます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 1番山田議員。 ◆1番(山田雄二君) もう質問ではありませんが、私は柵原の文化協会なんかに行かせてもらいましたら、たくさんの元気な高齢者の方にお会いしましたら、皆さん生涯学習は百薬の長と、長寿の秘訣と言われております。医療費削減にもこれは通じることでございますので、ぜひそういう文化サークルで生き生きして、元気な生涯を全うするということになっていきたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(松島啓君) 以上で1番山田議員の質問を終了します。 ここでただいまから午前11時まで休憩します。(午前10時46分) ○議長(松島啓君) 休憩前に引き続き一般質問を継続します。(午前11時00分) ただいまの出席議員は12人です。 続きまして、13番金谷議員の質問に入ります。 13番金谷議員。 ◆13番(金谷高子君) 皆さん、こんにちは。13番金谷高子です。 令和元年12月、最後の一般質問ということで、少し緊張しておりますけれども、平常心でしっかり頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。 あらかじめ質問要旨は提出しておりますので、それに沿って質問させていただきたいと思います。 今回、私が質問させていただくのは、切れ目のない防災の教育ということであります。 今、本当に災害大国と言われる日本になっているわけでありますけれども、その中で本当に何が必要なのかというのは、東日本大震災そして毎年来るこの大災害の中から、私たち一人一人はいろんなことを学んだんではないかなと、このように思っております。 自助、共助、本当になかなかこれほど多くの災害があると、行政の皆さん方が出向いていくというのは大変厳しいところがある。そういうようなところから、自分のことは自分で守っていく、そして地域のみんなで助け合っていかなければいけないんじゃないか、こういうことを多く学んだなと、このように感じておるところであります。 そして、今回の質問ですけれども、昨年は本当に倉敷市が大変な災害に遭われて、その中でアンケートをとられたということであります。これは山陽新聞に載っておったんですけれども、倉敷の真備町の住民の方々にアンケート調査をした。その内容としては、水害に対する備えをしていなかった人が84%、そして被災された方のうち42%が、自主避難ではなく第三者に救助されたということであります。真備町というところも、なかなか災害に余り縁のないような地域だったということであるけれども、余りにも多くの水が出てきて川が決壊されたということで、このような大きな災害があったということで、なかなか水害に対する備えはしていなかったというようなことで、アンケートの中から結果が出たということでありました。 また、美咲町も災害に対しては、地域によっては本当に危機感を持っていらっしゃるところもあるけれども、どちらかというと余り備えがないのではないかなと、このような感じを受けております。 その中でも、自主防災組織が81自治区、皆さんのところには一応自主防災はつくっておられますけれども、まだその中でも温度差があるということであります。 しかしながら、ことし一、二年の間には、地域での活動、また防災訓練の取り組みが進んできているんではないかなと、このようにも感じておるわけでありますけれども、この実態を行政として把握されているのかどうかということをお尋ねしたいと思いますし、また1番の中には、地区の防災計画の作成はどうなっているのか。これもあわせてどのような状況であるのか教えていただきたいなと、このように思っております。それで、この地区の防災計画というのは、やはり地域の防災の向上に役立っていくんじゃないかなと、このようにも感じておりますので、その点もよろしくお願いしたいと思います。 2つ目といたしましては、防災士についてであります。 今、防災士は17万7,000人と言われておりますけれども、美咲町には何人の資格取得者がおられますか。また、防災士の資格を取得しておりますけれども、なかなか活動ができずに、またそのしっかり学んだことの知識や技能を生かせずにいるという方がたくさんいらっしゃるんではないかなと、このように思っております。そういうなところで防災士同士の交流を目的に研修会などを開催できないかということを2番目にお尋ねしたいと思います。 そして、3番目には、中学生を対象として、総合学習の時間を活用しながら防災の教育をされているのかどうか。また、されているんであれば、どのような事業で取り組んでいらっしゃるのか、この3点をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(松島啓君) 答弁者。 井上政策推進監。 ◎政策推進監(井上博登君) 失礼いたします。 答弁に先立ちまして、先ほど金谷議員からお話がありました、毎年大災害が来ているということでございます。 幸いにして、本町はことし大きな災害はなかったところではありますが、ふだんから備えが必要であるというふうに考えております。 ことしの東日本の水害、東日本としては久々の大水害だというふうに思いますが、テレビで見ましたら、住民の方、家を失われた方が、昨年までは人ごとだと思っていたと。よその地域のことだから私たちは大丈夫だと思っていたけど、よもや自分たちに来るとはというふうに言われていたのがすごい印象的でした。 また、東日本の水害を受けた被災地の自治体の対応にも差が分かれているということが今回わかりました。準備を平素からちゃんとできていた自治体はすぐ対応ができていて、復旧にも迅速に取りかかれているというふうなことがありましたので、今回、幸いにして被害は少なかったですけれども、こういったご質問をいただいてるということは大変ありがたいと思っておりますし、油断するなよという意味でご質問をいただいてるのではないかなというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 では、答弁に入ります。 1点目と2点目についてお答えをさせていただきたいと思います。 1点目のご質問でありますが、自主防災組織の中で独自の防災計画を策定している組織はあるかというご質問でございます。 独自の防災計画とは、地域が自発的につくる地区の防災計画のことであると考えておりますが、皆様、規約をつくっておられると思います。災害時の役割分担を決めているところは、現在、全ての自主防災組織で行われているというふうに考えております。そして、そのうち、実際に防災訓練を行っている組織は39ございます。さらに、地域独自の取り組みとして、防災マップや避難カードを作成しておられるところがあるように聞いてはいるんですけれども、残念ながら詳細についてはまだ把握することができておりません。 理想としましては、独自の防災計画を全ての地域でつくっていただくことでございますが、まずは組織内で役割分担を行っていただきまして、それをもとに防災訓練をまず行っていただきたいと思います。ふだんから防災意識を高めることが大事でございまして、そのまず第一歩を踏み出していただきたいと思っております。 その思いで、今年度は一カ所でも多く防災訓練を実施していただけるよう呼びかけをしました結果、9月1日の防災訓練では25組織、それ以外の日程で14組織、合わせて39の組織で今年度防災訓練を行っていただきました。昨年度に比べて大分数がふえたというふうに考えております。 防災訓練を行っていない自主防災組織に対して、出前講座などを通じまして、防災訓練を一カ所でも多く実施していただけるよう、引き続き働きかけを行っていくとともに、防災訓練を実施された自主防災組織には、次の段階としまして、実際の災害時にお互いを助け合うために何ができるか、地区で話し合っていただきたいと思っておりますし、それが地区独自の防災計画であると思っております。 次に、防災士のご質問でございます。 防災士が、地域防災リーダーを育成する環境を整えるために勉強会を実施できないかというご質問でございます。 現在、町で何人防災士がいるのかというご質問でございますが、今、町で補助制度を設けておりまして、防災士の取得をする際に補助を出させていただいておりますが、その制度を用いて取得をされた方が、ことしで21人いらっしゃるというふうに聞いております。 防災士ですけれども、自助、共助、協働を原則としまして、社会のさまざまな場で防災力を高めるため、日本防災士機構が認証する民間の資格でございます。先ほど申し上げましたとおり、ふだんから防災意識を高め、実際の災害時にお互いを助け合うために何ができるか、地区で話し合っていただくことが重要でございまして、防災士の方の知識や技能を生かして、その啓発を行っていただきたいと思っております。 また、勉強会についてですが、地域の防災リーダー対象の研修会を6月8日に県が美咲町の原田で開催をしたところではございますが、町としても同様の研修会を町の事業として行いたいというふうに考えております。県の補助金に防災研修会の補助メニューがありますので、来年度の実施に向けて検討したいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 金谷議員のご質問にお答えいたします。 防災教育でありますが、阪神・淡路大震災や東日本大震災を受け、各小・中学校でも重要度が増している教育活動であります。このため、どの学校でも学校安全計画を作成されております。これは、学校の教育活動全般を安全学習や安全指導、安全管理、学校安全に関する組織活動といった視点から作成されたものであります。 安全計画の中には、例えば火災による避難訓練や地震による避難訓練、不審者対応訓練、保護者への児童・生徒の引き渡し訓練などがあります。 また、理科や社会、保健体育、技術・家庭科、そして総合的な学習の時間においても、災害や防災時の対応の仕方、自助・共助・公助を学習しておるところであります。 また、最近の風水害は、想像を絶する被害をもたらしております。かつて経験したことのないほどの大雨に、毎年のようにどこかが見舞われています。特に、河川が流れている地域には、住んでいる場所は氾濫、土石流、山崩れ、土砂災害の可能性がより大きくあります。自分の住んでいる場所でも災害が起こり得るという可能性があるという認識を持つことが必要であります。 今後、中学校には、従来から学校で取り組んでいる防災教育の上に、自分の命は自分で守るという基本を大切にしながらも、地域にあっては地域の一員として、地域のために何が役立つことができるのかという視点で取り組むことができるよう、学校と協議をしてまいりたいと考えております。 以上であります。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。            (13番金谷高子君「議長、済いません、ちょっとパネルを。済いません。パネルを使わせていただいてもよろしいでしょうか」と呼ぶ) 許可いたします。            (13番金谷高子君「再質問させていただきます」と呼ぶ) 13番金谷議員。 ◆13番(金谷高子君) 井上推進監の、1番の自主防災組織の中で、独自の防災計画ということでありますけれども、今、ここに私がパネルを、防災マップを持ってきております。これは柵原の安井地区が平成24年につくられております。これは県と協議をしながら、県の方に来ていただきながら、地元の中をしっかり歩きながらこういうマップをつくっていらっしゃるということ。本当によくわかるマップができてるなと、このように思っておるわけでありますけれども、このマップをつくるのには、やはり皆さん方が集いながら、協議をされながらつくられたんじゃないかなと、このように思っております。この地区に行かせていただいていると、やはりそれからずっと、これは皆さんおうちに、壁に張りながら、いざというときにはもうそういう計画を立てていらっしゃるから、すぐ何かがあったら動いていけるんですと、このようにおっしゃっておられました。こういうことが全てのところに県の方から来ていただいてするというのは難しいんじゃないかなと思いますけれども、例えばできてないところには町からそういうようなご指導を仰ぎながら、全体的に大切なマップだと思いますので、つくっていただけないだろうか、つくる方向に進めていっていただけないだろうかと、このように思っております。その点をお伺いしたいと思います。 それから、防災士の地域リーダーとして勉強会はできないかということでありますけれども、柵原の今地域では、防災士を取っている人が6人いらっしゃいますか。その方々の皆さんと、防災士を町と県に助成していただきながら取らせていただいたんだから、何かしていかないといけないじゃないかということで、月に1回防災士の勉強会をしております。例えば、新聞紙でスリッパをつくったり、いろんなことを学びながら今進めているんです。 この前はHUGという地図をつくるんです。ゲームみたいなもんです。HUGというのは、いろんな地域から来られて、その方が、例えば犬を連れてこられた人が災害のときにどこに、犬と一緒ではなかなか難しいから、犬はでもこっちの外の持ってこられた人が近いとこでみえるとこがいいんじゃないかと。でも、ほんなら毛布を持ってきてもらったら、毛布はどこに置いたらいいのかな。でも、毛布は見えるとこがいいんじゃないかというような、いろんなそういう災害のときの組織のマップような地図をつくるというのがHUGなんですけれども、そういうなことも、前回のときには、そういう勉強もさせていただきました。また、あすもあるんですけれども、そうした中には、防災士でなくそういうことをしてみたいというような、そういう方も来ておられます。また、そういう方が防災士を取りながら、また地域で出て、地域の力になっていただければいいなということでしているんですけれども、やはりそれは町で開催をしていただければ、毎回でなくても年に1回か2回していただいて、皆さんと共有をしながら、いろんな問題点も出てくるんじゃないかなと、このように思っておりますので、そういう点もどのようにお考えをしていただけるか、お話をいただきたいなと、このように思っておりますので、よろしくお願いします。 それから、もう一点は、教育長から、学校では防災教育はしていると言われておりましたけれども、災害のとき、火事にはどうする、地震のときにはどうするというような、自分を守っていく、そういうときはどうしたらいいかというような教育かなと、今お聞きすれば思ったんですけれども。 11月29日、山陽新聞を読んでおりましたら、皆さんご存じでしょうか。柵原の中学校の3年生の男子の生徒が善行表彰ということで表彰されておられました。この男子生徒は、ことし7月下旬の下校中に、台風の被害で通学路に倒れかかっていた竹が通行の邪魔になると考え、みずから進んで撤去した。また、高齢化が進む地域の役に立とうと、日ごろから草刈りなどにも積極的にしているというようなことでありました。この男子生徒は、これからもいろんなことから逃げずに対応していきたい、このような思いをつづられておりましたけれども。 先ほど町長も、今のことは忘れるけれども、前のことは覚えてると言われましたね。ですから、私は、中学校の生徒たちも、学校で災害またはいろんなことを学んだときに、地域の一員として、そして災害のお手伝いをし、いろんなことを学んだときに、社会に出てから必ずや思い出してくれるんではないかなと、このように考えておりますので、もう少し踏み込んだ学校での防災教育を、先ほどおっしゃいましたけれども、そういうような地域に出向いてもしっかり頑張っていくというようなお話をお聞きしましたけれども、その点も少しご答弁いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 答弁者。 井上政策推進監。 ◎政策推進監(井上博登君) 金谷議員の再質問にお答えをいたします。 まず1点目が、地区の防災計画をいろんな地区でつくっていただきたいということで、県や町がもっとつくるように動いてはどうかというお話でございます。 まずは町長のお話にもありましたように、よその地区のよいところを積極的に取り入れていただくと。小規模多機能自治の話にもつながると思いますが、まずは町内のよい事例をアンケートをもう一回して集めてみたいなと思っております。ほかにもいろんな地区もいろいろ独自な取り組みをされていると部分的には聞いているんですけども、全部把握できてないということがありますので、もう一回アンケートを実施したいと思っております。 あと、地区防災計画というのは自発的につくるものではありますが、なかなか自分たちでつくるといったところは難しいのかなというふうに思います。今、見せていただきました安井地区の防災マップですけれども、これを一から自分たちでつくれというのはなかなか難しいのではないかなというふうに思います。防災マップができれば、地区の防災計画はもうほとんどできたようなものではないかなと思っておりますので、1つの目標ではあるかなと思います。 現在、旭の西川清水自治会のほうで、県民局の事業としまして、自主防災組織の活性化に向けたワークショップを実施されているというふうに聞いておりますが、これも目標は地区の防災マップのとこまでいくことを目標にしておりますし、ほかにも自治会、何個かつくっているというふうには聞いておりますが、県に要望して、もし可能なら先生役の方に来ていただきたいなと思っておりますので、もしやってみたいという地区の方がおられましたら、ぜひ手を挙げていただきたいなと思っております。県のほうに取り次ぎをさせていただきたいと思っております。また、もし何個も出てきましたら採択されないかもしれませんので、そのときには役場の職員ですとか、防災士の方を初めとするリーダーの方が先生役にならざるを得ないというふうに思っておりますので、これも我々もそういった場合に顔を出して勉強したいなと思っております。金谷議員も防災士でいらっしゃいますので、一緒に勉強していきたいなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 次が、防災士の方の勉強会ということでございますが、先ほど答弁申し上げましたとおり、まずは1回やってみたいと思っております。県事業を使うのですけれども、そのときの先生役には恐らく防災士の方々が呼ばれるのではないかなと思っておりますので、ぜひともよいお知恵をかしていただけたらなと思っております。 また、今、お話がありましたHUGといったものですが、これは避難所の運営を、実際にどういうふうになるのかということをシミュレーションするものでございますが、今回、お盆の時期に台風が来た際に、避難情報を町として発令をさせていただきましたが、その際に初めて避難所をあけたところも何個かあります。どうやってやっていいのかわからないからそのまま帰られた方もいらっしゃるというふうに聞いておりますが、そういったことも、より進んだところのいいお話を今後聞かせていただきたいなと思っておりますので、またよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 先ほど、金谷議員のほうから、11月29日の件、私どもも承知をしているところであります。学校のほうでもその人のことをみんなの前で顕彰したり、いろんなことはなされておるようであります。 防災だけではありませんけれども、先ほどの山田議員とのやりとりもあったわけでありますけど。 そしてまた、今、教育委員会でも力を入れているのは、学校地域協働活動という組織であります。今まではコミュニティ・スクールといったり、似たようなもんですけど、ただどこが違うかといったら、学校地域協働の「協働」は協力して働くということであります。そういうようなことは、郷土愛になったら郷土を知る、知るだけでなしに郷土で行動する、それがまさに大人も子供も一緒になって学校地域協働活動だろうと思います。そういった点に、中学生が参加していきながら、そういった地域の中で何ができるか、防災の面でも、そういった形を積極的に学校と協力しながら、そして地域のそういった役員の方と協力しながら、積極的に取り入れていけれるように、今後、学校側とも協議をしてまいりたいと思っております。 以上であります。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。            (13番金谷高子君「ありません。次に行きます」と呼ぶ) それでは、13番金谷議員、次の質問に移ります。 13番金谷議員。 ◆13番(金谷高子君) このマップづくりもしっかりと今、推進監がおっしゃってくださったように、皆さんがお聞きしていらっしゃると思いますので、機運が高まることを祈っておるとこであります。 それでは、次に行きます。 内水ハザードマップについてでありますけれども、内水を排水処理しきれないことにより、内水氾濫が各地で起きたことを受け、国は全ての都道府県と市区町村に浸水想定区域を示した内水ハザードマップを作成するという通知をしたことでありますけれども、本町の状況はどのようになっているのかということをお尋ねしたいと思います。 それから、2番目といたしましては、11月14日のこれも山陽新聞に、吉井川水系の出水期の運用をもとに、水害タイムラインの改善が図られると掲載されておりましたけれども、どういうふうな改善をされるのかということであります。 そして、美咲町の災害ハザードマップの中にも、内水のチェックがあるんですけれども、なかなかこの内水のあれが見づらいということでありますので、もう少し見やすいようなマップにできればなと、このように思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(松島啓君) 答弁者。 井上政策推進監。 ◎政策推進監(井上博登君) 失礼いたします。 1問目が、内水ハザードマップのうち、本町の状況はどうかというご質問でございます。 美咲町の内水ハザードマップにつきましては、今、議員から見せていただきましたとおり、各ご家庭にお配りをしております美咲町防災ハザードマップの中に内水の浸水想定区域が書かれているところでございます。 議員ご指摘がありましたとおり、国が通知を出しております。その中で、国は当然策定していない自治体は当然早くつくれということでございますが、作成してる自治体にも、想定区域をより適切に設定し直すように見直しをしなさいということで求めてきているところでございまして、町としましては、来年度、内水想定区域の見直しを行う予定でございます。令和3年度に新しいハザードマップを公開したいというふうに考えてございます。その際には、今お話がありましたとおり、もう少し見やすくなるような工夫をしたいなというふうに考えております。 2点目が、吉井川水害タイムラインのお話でございます。 水害タイムラインというものは、国や県など、河川管理者が作成をするものですが、現時点で吉井川の水害タイムラインはできておりません。現在、策定に向けた作業が進められているところでございます。吉井川水系の大規模氾濫に備えて、関係機関の対応を時系列で定める吉井川水害タイムラインの策定に向けた検討会が7月から行われておりまして、国土交通省の岡山河川事務所が主宰となって開催しているところでございます。こちらのほうに、私を初めとしまして、役場の防災担当者も出席をしまして、ほかの機関と一緒に意見を出しながら、ご協力をさせていただいているところでございます。そして、来年2月には、その素案が出されるというふうに聞いております。町としましては、吉井川水害タイムラインの検討会に毎回参加させていただいております中で、河川の状況に合わせて町の防災対応をどうするか、事前に決めておく重要性を再度認識したところでございまして、吉井川水害タイムラインの完成に合わせまして、町のタイムラインも合わせて作成、公開したいというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 13番金谷議員。 ◆13番(金谷高子君) 内水ハザードマップでありますけれども、この地図の中にはどういうところから水が出てくるかというような、細かいことが本当に載ってない。これだけでは、わずかにここが内水になるんじゃないかなというような形のものが載っているということでありますので、もう少し詳しく、例えば柵原の吉井川沿いの塚角の辺であれば、今まで内水で川からあふれてきたけれども、それから改良していただきながら、川からは来ないけれども、中から、やませから出てくる、または谷川から出てくる、小川から出てくる、そういうなところから出てきて内水になってるということでありますので、そういうなところを細かく掲載していただきながら、地域の皆様方にしっかりお知らせもしていただきたいなと、このように思っておりますし、もう一つの、最後の水害タイムラインのことですけれども、これは私たちのとこでは、去年のときは、放流した水が、なかなか、いつ来るのかというような形で、できてなかって、ファクスは来とったけれども、なかなか忙しくて、報告は、塚角の場合は、もうなかなかなかったと。それで、危ないから見に行かないでくださいと言われても、どれぐらい出とるのかは気にはなると。そういうなところから、それがもう少し細かく私たちのところにも連絡は来るということなんでしょうか。それを少し。一番、もうここが、皆さんが危惧していらっしゃるとこなんで、よろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 井上政策推進監。 ◎政策推進監(井上博登君) 金谷議員の再質問にお答えをいたします。 現在、ハザードマップで公開しております内水の浸水想定区域でございますが、これは、もとにしているのが、平成10年の台風の災害の浸水、実際に浸水したところの結果をもとに作成をしているところでございます。20年前のということでございますので、それから地形が変わっているですとか、堤防が改修されているですとかということで、状況が変わっているところもありますし、当時は、今、議員がおっしゃられましたとおり、小さい川ですとか、水路の内水がどうなるかということは反映しておりませんでしたので、来年度の見直しの際には、そういったものを反映したいというふうに考えてございます。その際に、我々が把握していない、昔、歴史的に内水が出たといったところがもしあるようでしたら、随時教えていただけたらと思っております。それも反映していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 次に、タイムラインのご質問でございますが、再々質問をいただいておりますが、ダムの放流情報というのが非常に大きい要素となっているところでありまして、我々が参加しております吉井川水害タイムラインの検討会議においても、我々の立場としてはそういったものを教えてくれといったところを常々言っております。流域市町で、みんなで今河川事務所に言っているところでございます。当然、そういったところもタイムラインに反映してくる形になるでしょうし、これも答弁を既にしているところでございますが、ダムの放流情報については適時するようにしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。            (13番金谷高子君「いや、もうありません」と呼ぶ) はい。 ◆13番(金谷高子君) ありませんけれども、今、これは平成10年、書いてありますね、平成10年のときの、20年前の想定でされとるということです。20年前よりももう少し想定しなきゃいけないのが、雨が局地的に降るということです。そういうなところをしっかり組み入れていただきながらよろしくお願いしたいなと、このように思っております。皆さんが安心できる美咲町をつくっていかなきゃいけないなと思いますので、よろしくお願いします。 以上で終わります。 ○議長(松島啓君) 以上で13番金谷議員の質問を終了します。 続きまして、2番藤井議員の質問に入ります。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) 2番藤井でございます。 質問に入る前にご報告があります。 旭地域、柵原地域の選挙の期日前投票期間が短縮されていましたが、選挙管理委員会で審議され、旭地域、中央地域、柵原地域ともに、告示日の翌日から投票できるようになったと報告を受けました。問題を提起し、是正を求めた者として、町民の皆様へご報告と、賢明なご判断をいただいた選挙管理委員の方々に感謝を申し上げたいと思います。 さて、青野町長は、10月21日に柵原地域に義務教育学校を建設すると記者発表をされました。所信表明の中でも、議会の答弁の中でも、「柵原中学校の建設について、私なりにじっくり研究した上で早期に取り組みたい」「地域が主役のまちづくり」を繰り返し述べられています。 そこで、次の点を伺います。 町長は、柵原地域の住民に対し十分な説明がなされ、住民が十分納得していると考えられますか。 義務教育学校の創設については、丁寧な説明、住民の中での慎重な議論が必要と考えますが、余りに性急過ぎませんか。美咲町の歴史に汚点を残すことになりませんか。 柵原東小学校と柵原西小学校の統合について、なぜ今の時点で統合なのか。 義務教育学校は、子供たちにとって最善の学校とは言えない学校であるのに、なぜ建設するのですか。 建設場所はどこですか。 多くの柵原地域の住民は、普通の中学校が一日も早く建設されることを望んでいるが、なぜ義務教育学校なのですか。 未来を担う子供たちの教育は財政優先であってはならない。子供たちにとって最善のものでなければならないと考えますが、補助金優先のために選択された義務教育学校ではありませんか。 以上、7点について、小学生にも高齢者の方にもわかりやすく明快にお答えください。 ○議長(松島啓君) 答弁者。 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 藤井議員の義務教育学校に関するご質問にお答えをいたします。 柵原地域における小・中学校の建設につきまして、10月21日に報道発表をしたところであります。その内容は、柵原西小学校と柵原東小学校の小学校2校と柵原中学校1校を統合し、同一敷地内に施設一体型の義務教育学校を新設するというものです。 義務教育学校を新設する大きな目的の1点目は、これからの時代に対応した新しい教育課程に則した深い学びを展開するためであります。 2点目は、子供たちに、自分たちが住んでいる地域を理解させ、郷土に愛着を持って、地元に暮らし、地域に積極的に貢献する人材を育て、地域創生に資するためであります。 次に、今日に至るまでの経過の概略について説明をいたします。 平成27年1月に、柵原地域の小・中学校PTA会長3名の連名で、柵原中学校の老朽化に伴う新築要望書が町へ提出されました。それを受けまして、美咲町では、平成28年5月に、柵原地域の学校建設についての基本的な考え方を検討するため、美咲町柵原地域学校建設検討委員会を設置して、先進地視察と計6回の審議を重ね、平成29年3月に小中一貫教育を推進する義務教育学校の創設が望ましいという方向性を示した報告書が提出されました。いずれの施設も老朽化しており、改修により建物を維持するか、建てかえるかを選択せざるを得ない時期に来ていました。 その後、平成29年10月には、美咲町柵原地域義務教育学校整備検討委員会を設置し、先進地視察と計7回の会議が開催されました。しかし、美咲町執行部の交代などもあり、平成30年10月16日を最後に、検討委員会はしばらくの間立ちどまっていました。新執行部がスタートをしたのを機に、町教育委員会に今までの歩みを再検証させて、柵原地域の学校建設問題を再び軌道に乗せ、速やかに前進させるよう努めてまいりました。 ことし7月には第8回検討委員会を開催し、8月には町教育委員会が地域住民の方々や保育園保護者会、小・中学校PTAを対象とした11会場で説明会を開催し、意見交換を行いました。それらを踏まえ、第10回検討委員会を最後に答申書がまとめられました。 そして、去る10月9日、同検討委員会から「小中一貫教育を推進する義務教育学校の創設に向けて」という答申書が私へ提出されました。その内容は、「小中一貫教育を実践する上では施設一体型の義務教育学校が最適と考える」、また「本答申が義務教育学校の創設に向けて速やかに実施されるとともに、新しい時代にふさわしい教育が実現されることを切に希望する」というものでした。この答申書は、美咲町ホームページに掲載しています。 私は、説明会で出た意見を取りまとめた住民の皆様の声を全部読ませていただきました。さらには、夏祭り、運動会など、柵原地域の多くのイベントや催し物に出席し、多くの方から学校建設についてのご意見を聞かせていただいております。 もちろん、義務教育学校に対する不安の声、反対の声、あるいはこの際、将来の柵原地域の子供さんの数の推移を考えると、ここで全町統合したほうがいいのではないかという声も多数いただいてきております。 答申が出た翌日、10月10日の第13回美咲町議会柵原地域学校等建設特別委員会では、検討委員会からの答申書の内容について教育委員会から報告し、義務教育学校の創設についての方向性はご了承いただいておると認識をしております。 いつまでも結論を待たせるわけにはいきません。学校建設を宙に浮かせるわけにはいきません。町としてはできる限りの説明会を開いてきており、多くの方々から声を伺い、多くの方の賛同が得られていると実感をしております。その結果、私としては、義務教育学校を建設するという結論に至りました。 私は、美咲町が設置している総合教育会議を10月21日に招集し、答申の内容、保育園保護者会、小・中学校PTA、地域住民の声、先進校の取り組みなどから総合的に判断し、柵原地域に義務教育学校を新設することについて説明、協議の上、同日の町教育委員会に諮り、教育委員会の議決を得て発表をいたしました。 昨年12月9日に、私もこの町長職を拝命をさせていただきました。そのとき以来、町の最重要事項としてこの柵原地域の学校建設に関して取り組んでまいりました。幹部職員との協議も、この学校に関することが一番多かったと記憶をしております。 今日、特に10月21日の発表に至るまで、私自身、この学校建設に対しての判断、決断をどうするかということは、片時も頭から離れたことがありません。 さまざまなご意見があることは承知をいたしておりますが、柵原地域の子供さんの顔を見るとき、半世紀に一度、そして当面美咲町内では学校建設ということに関しましては、当面ですけれども、これが当面の計画では最後ということになると思います。柵原地域に学校を建設するという判断のもとに、この義務教育学校を建設していきたいという方針を説明をさせていただいたわけであります。 今日に至るまで、県知事でありますとか県の教育長でありますとか、県の幹部との会合では、必ず一番に美咲町からの要望としては、小中一貫校あるいは義務教育学校を建設する際の県の支援というのを必ず申し上げてきております。 また、財政面から義務教育学校にしたのではないかというご指摘もいただいておりますが、本当に単なる財政のことで学校を建設するということ、する、しないということを判断するのであれば、柵原地域への学校は建設していないと思います。約30億円から40億円、古い校舎の解体も合わせますと、そうした多額の予算が必要となってまいります。単なる財政上のことであれば、学校建設を見合わせると、こうした判断もしていたと思います。 我々はこの学校建設に伴い、美咲町にとっては財政的な負担という意味では大変大きなものがあります。ほかのこれから先想定される公共施設の建設も含めて、その償還については30年先のシミュレーションまでしておると。住民生活に影響を与えてはいけないという思いの中で、こうした判断をしたわけであります。 新しいことをするということに対する不安というのは当然あるわけでありますが、これまでもこの議会で、教員の配置であるとか、さまざまなご指摘、不安をいただいております。 しかし、10月に、私自身、福山の鞆の浦学園というところに──義務教育学校ですが──視察に行かせていただきました。学力面も全国の学力テストの平均を上回って、教員の負担増というご指摘もあったわけですが、ほぼ全ての先生が午後6時には帰宅をされていると。お仕事を終えておられると。また、小さな小学校1年生、2年生、そうした小さな子供さんを鞆の浦学園の8年生、9年生の子供さんがいたわる、そういう姿、また、鞆の浦の地元の協働学習を、1年生から9年生までが一貫してされておられる。地域学習ですが、そうした姿を見て、こうした学校を柵原地域につくっていきたいなという意を強くしたわけであります。 さまざまなご指摘、不安に対しては、我々も謙虚に受けとめてまいりますが、早くても柵原地域の学校建設は令和6年4月、スタートは。令和6年4月ということで、まだ時間はあります。そうした不安が取り除けるように、これから努力をしていくことが我々に求められているということでありますし、昨年の私の所信表明でも申し上げましたが、学校1つ建設できないようなことでは、後世にあのときの美咲町あるいは議会は何をしていたんだと、後ろ指を指されるようなことはしたくないということを思っております。これまでの議会でのご指摘、あるいは町民の皆さんのご意見、こうしたことはこれからも真摯に素直に受けとめて、そうしたことにならないように、まだ時間がありますから、努めてまいりたいと考えております。 先ほど言いました県知事を初め、県の幹部と協議をする場でも、教員の配置、加配、あるいは建設に向けてのさまざまな財政的なこと、相談に来てほしいということも先日県の教育長からも言われました。また、その正式な会合を終えた後の場ですが、わざわざ教育長のほうから私のとこへ訪ねてきていただきまして、町長、柵原学園──仮称ですが──柵原学園、楽しみにしてますよと。頑張ってくださいという励ましもいただいたところであります。 新しいことをするということは、重ね重ね申し上げますが、不安も伴うわけでありますが、決断した以上は、今議会にも関連の予算案を提出しております。議会の皆様にお認めをいただいたら、これから令和6年4月、学校スタートに向けまして、全力を尽くしてまいりたいと思っておりますので、関係各位の皆様には今後ともご理解、ご支援を賜りますようにお願いをいたします。 以下の質問につきましては、教育長が以前に答弁した内容とほぼ同じでありますので、担当課長に答弁させます。 ○議長(松島啓君) 石戸教育総務課長。 ◎教育総務課長(石戸光也君) 教育総務課石戸です。よろしくお願いいたします。 2番藤井議員のご質問について、私のほうから質問の2番目以降で回答をさせていただきたいと思います。 まず、2番目の義務教育学校の創設が余りにも性急ではないかとのご質問についてです。 柵原地域義務教育学校整備検討委員会は、2年間にわたり、また委員の所属先での役職の交代等もありまして、延べ39人の委員に慎重審議を重ねていただきました。また、本年8月に開催しました説明会では、暑いさなか11カ所の会場で、延べ270人の参加をいただき、意見交換も行いました。決して性急とは考えておりません。20年後、30年後、40年後と、美咲町の柵原地域に、この学校があってよかったと思われるような学校を、皆さんと一緒につくっていきたいと思っております。 続いて、3番目の柵原東小学校と柵原西小学校の統合について、なぜ今の時点での統合なのかとのご質問についてです。 柵原地域に義務教育学校を新設する大きな目的は、青野町長の答弁にもありましたように、これからの時代に対応した新教育課程に則した主体的、対話的で深い学びを展開するため、義務教育9年間を見通した系統的な教育課程を編成すること。また、地域に開かれた教育課程を編成し、郷土に愛着を持って地域に積極的に貢献できる人材を育て、地域創生につなげていくことです。 新設する理由はほかにもあります。少子化による学校規模、学級規模といった適正規模の問題、柵原中学校、柵原西小学校、柵原東小学校の3校ともが岡山県土砂災害警戒区域等に指定されているといった防災面の心配、いずれの施設も老朽化により、年々施設の修繕費用がかさんでいる安全・安心面の問題、学校のトイレ、柵原共同調理場の老朽化による衛生面の問題、またこれらの小・中学校及び共同調理場の建てかえもしくは大規模改修に要する財政面の問題等です。ただ単に、柵原東小学校と柵原西小学校の統合ということではなく、義務教育9年間を見据えた、地域に開かれた新しい義務教育学校が今こそ必要だということです。 続きまして、4番目の義務教育学校は子供たちにとって最善の学校とは言えない学校であるのに、なぜ建設するかとのご質問についてです。 9月議会定例会でも同様の質問をされています。このとき教育長が、これからの教育のあり方に対応するために、教育長としては義務教育学校がよいのではないかという内容でお答えされています。その内容、根拠について、再度私から説明をします。 1点目は、従来の小学校、中学校の単独ではできない多様な教育活動の展開ができるということです。 2点目は、9年間を見通した教育課程を系統的に編成できること。そして、学校の学びを地域社会に接続させることができること。 3点目は、新教育課程や小規模校に対応するためには、小学校と中学校の一貫教育を展開できる施設一体型の学校が適していること。 4点目は、小中一貫教育の必要性が教育現場から叫ばれ、そして取り組まれてきました。その後、国(文部科学省)がそれに応えるように、義務教育学校の制度を平成28年3月に学校教育法に定めたことであります。 また、町長の答弁にもありましたが、検討委員会から提出された答申書には、「小中一貫教育を実践する上では施設一体型の義務教育学校が最適と考える」とあります。町長が決断された今、新しい時代にふさわしい教育が実現できるように、義務教育学校の創設に向けて速やかに実施していくことが必要だと思います。 5番目の建設場所はどこかとのご質問についてです。 先月、11月11日に美咲町柵原地域学校建設用地検討委員会を設置し、検討をしていただいているところです。新設する義務教育学校の適正な建設用地について検討委員会からの結果を町長へ報告していただき、その後、町長が決断されるものと理解しております。 6番目の多くの柵原地域の住民は、普通の中学校が一日も早く建設されることを望んでいるが、なぜ義務教育学校なのかとのご質問です。 9月議会定例会でも同様の質問をされています。このとき、教育長も答弁されましたが、説明会では小中一貫校か義務教育学校かという説明内容であり、多くの住民から普通の中学校を望むというご意見はほとんど聞かれなかったと思っております。 7番目の、子供たちの教育は財政最優先であってはならないと考えるが、本町の場合はどうか。補助金最優先の義務教育学校ではないのかとのご質問についてです。 先ほど、町長も財政について答弁されました。義務教育学校創設につきましては、新教育課程への対応、適正規模、防災面、老朽化、衛生面、財政面の視点から総合的に判断していただくために説明会で説明し、検討委員会でも検討していただきました。財政最優先ということではありませんが、財政面も大事なことです。学校を建設する上で、補助金を考えずに建設することはできないと思っております。 以上です。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) 町長は、先ほど十分な説明会を開いたというふうにおっしゃいました。説明会の中で、黒瀬教育長のときの説明会は、1時間半の中で1時間を教育長がマイクを持ってプロジェクターで説明をされました。新しい教育課程、そして新しい時代に対応した子供を育てるということですが、いろいろ今、上げられた中に、地域に開かれた地域愛、こういうふうなことを上げられていますが、別に義務教育学校でなくても当然できる教育だというふうに思っております。 それから、270人の説明会への参加者があったということですが、この柵原地域の人口は5,000人を超えております。その中の270人、これで果たして本当に地域住民が納得できるだけのものであったでしょうか。 9年間を見通した教育、これが今、物すごい言われているわけですけども、別に統合しなくても、義務教育学校一体型でなくてもできる教育だと私は思います。この義務教育学校の最初、説明会のときには、中1ギャップ、このことが一番に言われておりました。この中1ギャップは、黒瀬教育長のときには、もうこれは今は言われておりませんがあります。こういうふうな曖昧な説明でしかできない、最初に言っていたことがそういうふうに変わってきているわけです。私は、本当に義務教育学校が必ずしも今の子供たちにとって大事な教育ではない、そのことのあらわれではないかというふうに思います。 人口の減少のことを言われましたけども、私たちは10月に北海道の上士幌町に視察に行かせていただきました。ここも人口減少のところでありましたけども、町長が頑張って、今は人口減少がとまり、ふえているというふうにおっしゃっております。政策によっては人口は減少が抑制できるのではないでしょうか。そういう行政というのは、本当に町民に寄り添った行政であると私は考えております。 町長自身、義務教育学校について調査研究をするということでありました。鞆の浦学園に行かれたということでありますが、義務教育学校の発祥の地は呉市です。ここで中1ギャップの緩和、このことが言われて、そのことを今、国が一生懸命広げるときに使った手だてでありました。私は鳥取の湖南学園と京都の亀岡川東学園と視察させていただきました。 湖南学園では、校長先生が中学の教師でした。私は中学生についてお尋ねしましたら、ほかの学校に比べて中学生が幼稚である、こういう説明もありました。そしてまた、亀岡川東学園では、説明された先生、教頭先生でありましたが、学校の先生にとっては地獄になる、しかし私たちはわくわくしながら頑張っているというふうにもおっしゃっておりました。先生方が今でさえも非常に厳しい状況の中に置かれている中で、先生方がもっともっと大変な状況に置かれるわけです。鞆の浦学園は先生の配置がしっかりされていたから早く帰れるのかもしれません。しかし、多くの義務教育学校では、本当に今、大変な状況が起きていると思います。 私も、福山で行われました小中一貫教育、義務教育学校、これらの集いに参加させていただきましたが、そこに集まってきた人たちの話の中で、本当に義務教育学校は大変だということが語られておりました。特に印象的だったのは、教育長がわざわざつくば市まで電話されたそうでありますが、門脇厚司教育長が、よくもよくも本当にこういう学校をつくってくれたもんだ、取り返しがつかない、こういうふうにおっしゃっていたことが非常に印象に残っております。門脇先生は著名な教育学者でもあります。門脇先生の言われましたことは、本当に子供たちを1人育てるのには1つの村が必要である、こういうふうなこともおっしゃっております。 子供たちは、きょうの山田議員の中にもありましたが、本当に人とつながる力、それが社会力、そういうふうに言われております。そして、そういう社会力をつくることが、子供たちが将来、本当に困難な中を生きていくことができる。郷土愛を育てるというふうにおっしゃいますが、郷土愛は、郷土愛を育てよう、そういうかけ声だけでは育つものではありません。本当に子供たちが地域の中で、大人たちの中で愛され、そして自然の中で本当に体験をしながら育っていく、その中で郷土愛が育つものだと思います。 町長が視察に行かれました雲南市、そこでも若い人たちが子供を連れて、家族を連れて帰ってくるというお話がたくさんありますが、それはやはり自分が子供時代を過ごしたそのふるさとで子供たちを育てたい、そういうふうな人たちが帰ってくると聞いております。 今、義務教育学校の中で、新たな小6問題がクローズアップされております。子供たちにとって本当に教育的にいい学校なのかどうか、私はこの点を町長にもしっかり調査研究をしていただきたかったというふうに思います。 それから、町長が先ほど、できる限りの説明会を開いたと、こういうふうにおっしゃいました。しかし、私は黒瀬教育長の説明会の中での答弁の、本当に幾つかの大変町民を愚弄したような答弁にはあきれ果てました。町民の方も本当に怒っておられます。 今、旭地域では3カ所のエリアを中心に、夢のある地域づくりのために多くの町民がたびたび集まって構想を練られております。柵原地域の学校建設にもなぜこのように地域住民が参画できなかったのか。整備検討委員会は秘密会にされるというあり得ない状態でした。今、柵原東小学校と柵原西小学校は、クラスが1クラスずつあります。統合すれば、1クラスの人数がふえてきます。 黒瀬教育長は、私は45人学級を担当したというふうにおっしゃっていましたが、子供たちの気質が変わってきております。今、学校訪問させていただいて、1クラスが20人前後、これが本当に子供たちが落ちついて授業が受けられる、そういう状況ではないかというふうに思っております。 そして、十分住民が納得したかどうか、私はいろんなお話を聞きます。新しいことへの不安ではありません。本当に私たちの税金をたくさん使って、なぜ子供たちにとって必ずしもよくない学校が建てられるのでしょうか。私はこのことに対して本当に憤りを感じております。 町長、再度お願いします。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 答弁を申し上げます前に、一言だけ私も発言させていただきますけれども。 情報公開はずっとしておりますから、いつでもしていただけばよろしいです。 それから、私が町民を愚弄したっていうことがありましたけれども、非常に都合のいい解釈をされまして、そういう発言はこの場でいかがかなという気持ちを素直に私は持っております。 それでは、私の全体を通しての今のことにつきましてお話をさせていただきます。 藤井議員におかれましては、平成29年10月から美咲町柵原地域義務教育学校整備検討委員会の委員として、また平成29年12月からは美咲町議会柵原地域学校等建設特別委員会の委員としてのご協力をいただいておりました。また、8月の柵原地域での説明会にもほとんどの会場においでいただいたと思います。その場、その場での議員の発言もありました。義務教育学校の新設について十分ご理解を、理解する、しないは別にして、そこでのやりとりはご理解いただいていると思います。 既に、先ほど町長も言いましたように、この建設につきましては、さいは投げられたわけであります。今後は学校建設に向けて前向きなご意見をいただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。 以上であります。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 藤井議員の再質問にお答えをいたします。 私は、昨年12月の所信表明でも述べさせていただきましたが、柵原地域の学校建設につきましては、小中一貫校かあるいは義務教育学校か、そうした2つの観点で再度検証していくということを申し上げ、今日に至ってきたわけであります。 確かに、義務教育学校という聞きなれない言葉、私も町長職を拝命するまでは外部におりまして、何のことかよくわからない面もありました。4月に教育長がかわり、夏の暑い時期に地元説明に行くということで、私のほうから義務教育学校ありきで、そのようなことを指示をしておりません。純粋に、素直に住民の皆さんのご意見を伺おうということであの会を開いてきました。 あわせて、並行して、これまでの流れで整備検討委員会というものを再開をしたわけでありますが、義務教育学校整備検討委員会という名称でありますから、義務教育学校に向けた議論が一方ではなされる、一方では住民の皆さんに小中一貫校あるいは義務教育学校の説明をさせていただいたわけであります。 結論が、その委員会と住民説明会と2つに分かれたら、これは本当にどうしますかねという話も教育長とするほど、義務教育学校ありきで、義務教育学校の方向へ誘導するようなことはしてない、せずに10月に至ったわけであります。そのことはご理解をいただきたいというふうに思います。 これからもそうした、藤井議員、先ほど、いろいろと勉強をされてご意見をいただいておりますが、これからも私自身も義務教育学校の視察、勉強には行かせていただこうと思っております。よりよい学校をつくって、近隣の市町からも通っていただけるような学校をしていきたいと考えております。 また、旭地域の、公共施設に関してのことだと思うんですが、住民が話し合いをされておられるということも言われましたが、まさにこれから新しい学校をつくっていくために、制服でありますとか校章、カリキュラム、そうしたことを住民の皆さんと、新しい学校建設に向けて、みんなで知恵を出し合ってやっていくということであります。まさにこれからであります。そうしたことを、柵原の皆さんが中心になると思いますが、努めて頑張ってまいりたいというふうに感じております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) まず、教育長にお答えをしておきたいと思います。 愚弄した発言はなかったとおっしゃいましたが、例えば子供たちが9年間同じ人間関係の中でするのは不安だという現職の先生のお話があったときに、教育長はこう答えられました。私も女房とけんかをしながらまだ離れていないから。学校の人間関係と家族の人間関係はおのずと違うぐらいは、教育長であれば当然わかっていらっしゃると思います。そういうことを答弁された、覚えていらっしゃいますか。そういう発言が幾つかありました。挙げれば切りがありません。 町長が義務教育の一体型というふうにおっしゃっておりますが、義務教育も一体型でなくても、離れていてもできます。ここに調査結果があるのですが、「中学校に入る前に楽しみにしていたよりも、今の中学生活は楽しくない」、これは一体型の子供のほうが多いのです。同じ義務教育学校でも分離型のほうがまだましということです。ほかにも、「中学校に入る前に不安に思っていたことは、今の中学校生活では起こっていない」、こういうことでも一体型と分離型では、一体型のほうがネガティブなものが出ております。こういうふうに幾つかのアンケートの結果が出ておりますが、本当にこの柵原地域に、私はこういう問題が既に出てきているものが新しく建てられる学校、本当に地域の者が夢を持って語ることができるでしょうか。 私はいろいろ聞きます。もう、義務教育学校を建てるんだったら、津山へでも勝央にでも行きゃあええがな、こういう話さえ出てきます。非常に残念なことだというふうに思います。これから住民が参画して話し合う、本当に夢を語ることができるでしょうか。私はこの点を非常に危惧しております。そして、こういうことが、これからの美咲町政に不信感を持たれないか、このことが一番私の危惧するところであります。 山本推進監、おかしいですか。 次に、時間がありませんので、議長、次の質問に移ってよろしいか。 ○議長(松島啓君) 答弁は、ええと……            (2番藤井智江君「もうよろしい」と呼ぶ) 答弁は……            (2番藤井智江君「よろしい」と呼ぶ) 再質問、答弁はよろしいですか。            (2番藤井智江君「はい」と呼ぶ) そうしましたら、ここで質問の途中ですが、あと残りの2問に関しては午後から行っていただくということでご了承ください。            (2番藤井智江君「はい」と呼ぶ) ここでただいまから午後1時30分まで休憩します。(午後0時23分) ○議長(松島啓君) 休憩前に引き続き一般質問を継続します。(午後1時30分) ただいまの出席議員は12人です。 それでは、2番藤井議員の次の質問に移ります。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) 藤井です。 次に、今回も国民健康保険税についてお伺いします。 国民健康保険は、社会保険に加入できない、雇用主のいない自営業の方を対象に、救済措置として創設された社会保障制度です。社会保険は、雇用主である会社が保険料を半分負担します。国保も、創設された当時は国が7割程度負担していましたが、今は4割にも満たない負担です。また、創設当時は、農業や商業など、自営の方が大多数でした。しかし、今は非正規労働者や年金受給者、無職の方が多くなっています。したがって、国民健康保険、国保に加入している人の所得は大幅に減っています。社会保険の場合は、会社に勤めている人の所得に合わせて保険料が決まります。扶養にとられている家族は何人いても同じです。ところが、国保の場合、加入者の所得に合わせて支払う所得割の上に、世帯割、家族の人数に合わせて払う人数割があります。このため、国保の場合、加入者の所得が同じでも、世帯割分、人数割分が高額になってしまいます。 このことについて、全国の知事会、全国市長会、全国町村会などが、国に対し1兆円の負担を求めていますが、まだ実現していません。国が1兆円負担すると、全国の国保加入者の世帯割、家族の人数割分を外して、所得に合わせた税額で済み、中小企業で働く人たちが加入する協会けんぽとほぼ同じ税額になります。非正規で働き、国保に加入している子育て世代の負担は大変重いものになっています。 そこでお尋ねします。 11月時点での国保税の滞納件数、滞納額は幾らか。また、最高額、最低額は幾らか。 11月時点の資格証発効件数、うち18歳未満の世帯数と18歳未満の人数、短期証の期間別件数、うち18歳未満のそれぞれの世帯数。 先ほども子育て世帯の負担の重さを述べました。9月議会のとき、18歳まで医療費を無償にしていること、ほかの人の負担がふえることを理由にできないと答えられましたが、国保に加入している方だけが医療費が無償になっているのですか。18歳未満の均等割を半額にできませんか。半額に減免した場合の必要な予算は幾らですか。 また、ゼロ歳から3歳までの均等割を全額免除できませんか。免除した場合、必要な予算は幾らですか。 11月時点の国保会計の基金額は幾らですか。 以上、お尋ねしますのでお答えください。 ○議長(松島啓君) 平住民税務課長。 ◎住民税務課長(平一範君) 失礼いたします。住民税務課平でございます。よろしくお願いいたします。 2番藤井議員の国民健康保険税の均等割の減免はできないかとのご質問のうち、私のほうからは、滞納件数、滞納額等についてお答えさせていただきます。 11月22日時点の現年課税分と滞納繰越分の合計でございますが、滞納件数は302件、滞納額は3,536万7,545円でございます。内訳といたしましては、現年分が196件で717万3,705円、滞納繰越分が106件、2,819万3,840円となっております。そのうち最高額は299万9,743円、最少額は2,000円でございます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 山崎保険年金課長。 ◎保険年金課長(山崎秀仁君) 保険年金課山崎です。 私のほうからは、11月時点での資格証発行件数、短期証の期間別発行件数、18歳未満の均等割を半額にできないか、もし半額にした場合、予算額は幾らか、ゼロ歳から3歳までの均等割を全額免除できないか、また予算額は幾らか、また11月時点の国民健康保険特別会計の基金の額についてお答えをいたします。 まず、11月末現在の発行件数です。 資格証34世帯、44人、18歳未満の世帯数3世帯、短期証──期間は1カ月です──9世帯、20人、18歳未満の世帯数2世帯。18歳未満の方に対しては、子ども医療費の関係で、資格証、短期証はいずれも発行しておりません。通常の国民健康保険証を発行しております。 続きまして、美咲町では、子ども医療費助成で、満18歳に達した日以降の最初の3月31日までにある方に対しては、医療保険各法に基づき医療を受ける場合に、自己負担をしなければならない費用を公費で負担する措置を講じておりますので、18歳未満の均等割を半額に、ゼロ歳から3歳までの均等割の全額免除については考えておりません。 18歳未満の均等割を半額にした場合の必要な予算額は213万665円、ゼロ歳から3歳までの均等割を全額免除した場合の必要な予算額は45万2,340円です。 11月時点の国民健康保険特別会計の基金額は9,620万9,559円です。 以上です。            (2番藤井智江君「答弁漏れがあります」と呼ぶ) ○議長(松島啓君) 答弁漏れがありますか。            (2番藤井智江君「私がお尋ねしたのは、国保の加入者だけの医療費が無償なのですかとお尋ねしたんです」と呼ぶ) 山崎保険年金課長。 ◎保険年金課長(山崎秀仁君) 失礼します。 子ども医療費の助成につきましては、18歳未満の子供たち全員が無償になっております。 以上です。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) 先ほども述べましたが、子育て世帯の国保税の負担は大変です。なぜなら、正規雇用者であれば国保に加入しないのです。非正規雇用の方が加入されているのです。非正規の方の所得は低い人が多いのはご存じのとおりです。自治体の重要な役割は住民の福祉の向上です。 国保制度にだけある世帯割、均等割について、制度としての欠陥を認められますかと青野町長にお尋ねしました。青野町長は各種被保険者、保険との比較は加入世帯層、加入者の働き方、また運営形態に大きな差があり、保険料税額のみをもって直ちに格差を是正すべきであるとの指摘は妥当ではないと認識しております。国の動向を注視していきたいとおっしゃいました。 全国の知事会、全国市長会、全国町村会などが国保制度としての欠陥を認め、これ以上の国保税の負担は重過ぎると、国に対し国の負担を要請しているのです。 広域化され、岡山県も保険者になっていますが、国保の保険者は美咲町です。自治体は自治体としての主権があります。青野町長、保険者の長として、国保税の18歳未満の均等割を半額に減免するか、3歳未満の均等割の全額免除ができませんか。国保の被保険者の、特に子育て世代の厳しさに、どうぞ思いをはせていただきたいのです。国保税の18歳未満の均等割を半額に減免、または3歳未満の均等割の全額免除ができるかどうか、簡潔に明確にお答えください。 ○議長(松島啓君) 答弁者。 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 藤井議員の国保税に関する再質問にお答えをいたします。 国民健康保険税の課税につきましては、国民健康保険法施行令に基づき、所得割額、均等割額、世帯割額の合計を課税しています。法令に基づき課税をしています。 また、所得基準を下回る世帯につきましては、保険税の均等割、世帯割の一部が減額される制度も取り入れております。したがいまして、低所得世帯への新たな助成制度は考えていません。また、今後も国民健康保険特別会計の運営は厳しい状況が続くと思われますので、基金につきましても流用は考えておりません。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) 町長のお答えの中に、低所得者の方に対しての減免制度があるというお話がありました。この減免は7減、5減、3減、2減でしたか、のことだろうと思いますが、いずれにしましても子供が3人いれば7減の世帯としても3割、それ掛ける子供の人数プラス親の保険税がかかるわけです。 この国保に入る世帯というのは、非正規世帯、若い世代で言えば無職か非正規世帯ということです。大変厳しいということはおわかりいただけると思います。ジャーナリストとしてご活躍され、県会議員として、住職としてご活躍されてきた青野町長に大きな希望と期待を持っておりました。多くの町民の方も失望されたのではないでしょうか。大変残念に思います。時間がありませんので、次の質問に移ります。 ○議長(松島啓君) それでは、2番藤井議員、次の質問に移ってください。 ◆2番(藤井智江君) 青野町長が就任されて1年が経過いたしました。若い、しかもジャーナリストの経験、県議会議員として12年間ご活躍され、しかも住職としてもご活躍されている青野町長の誕生に多くの町民が大きな期待をし、固唾を飲んでその行政手腕を見守っています。そこで、次の点についてお尋ねをいたします。 住民との対話を強調されていますが、実現していますか。 職員の質の向上は実現していますか。 職員の適材適所はできていますか。 学校の現場の大変さをどう考えていらっしゃいますか。 まず、この4点についてお答えください。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 藤井議員の、町長就任から1年が経過したということで、さまざまなご質問をいただきました。順次、お答えをさせていただきます。 この1年間の町政の成果につきましては、昨日の行政報告で述べさせていただいたとおりです。 昨年12月の所信表明で、町内の旧村13地域を訪問し、町民の皆様と対話をするということを約束させていただきましたが、私みずから地域に出向いたり、社会福祉協議会と共同で開催した座談会に参加させていただいたりし、ほぼ全ての地域を回らせていただきました。その際、町政に対する厳しいご意見をいただくこともありましたが、最後には町の置かれている厳しい現状をご理解いただき、何とかせにゃいけんという声を上げていただいた方も多くおられました。 特に、最重要施策であります小規模多機能自治の取り組みの必要性につきましては、この1年間で徐々に浸透しつつあるのではないかと感じております。また、最近では、副町長、教育長、政策推進監、担当課長、課長代理らに、通いの場に行くよう指示し、それぞれが参加をし、現場感覚をしっかりと養わせるように努めております。引き続き、さまざまな場を通じまして、町民の対話を継続し、「人 輝くまち みさき」の実現に向けて取り組んでまいります。 職員の資質の向上に関しての質問にお答えをいたします。 職員の資質向上につきましては、研修計画を策定し、各種研修の開催、岡山県市町村振興協会を初めとした研修に派遣をしております。本年度は、人材マネジメントアドバイザーとして、人事院公務員研修所客員教授の高嶋直人氏をお迎えし、4月以降、マネジメント研修、ハラスメント防止研修、人事評価研修などを実施いたしました。昨年度までは、年度ごとに異なった研修を実施しておりましたが、美咲町では職員、特に管理職員のマネジメント能力の向上が急務であること、また若手職員の知識、技能の向上を図ることが必要と判断し、研修計画を立て実施しております。 しかしながら、資質向上は一朝一夕にできるものではございません。また、職員に求められる資質も変化してまいります。引き続き、職員の資質向上に向けた取り組みを地道に続けてまいりたいと考えております。 職員の配置は適材適所となっておるかという質問にお答えをいたします。 現在、全職員が適材適所に配置されているかと言われますと、そうではありません。といいますのも、特に入庁10年目までの若手職員におきましては、その人の能力、性質を見きわめる期間であり、その人の適材適所を判定するには時期尚早であるからです。職員の配置につきましては、能力主義に基づく適材適所の人事配置に努めるとともに、職員の勤務意欲の向上と組織の活性化、職員資質の向上、さらには女性職員の積極的な登用や若手職員を中心とした人材育成を図ることを基本とし、人事異動する上での基本方針を掲げ、実施してまいりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 学校現場の大変さをどう考えているのかという質問でございます。 藤井議員の質問は、一般論として学校現場の大変さについて質問されたのか、美咲町内の学校かということはちょっと不明でありますが、一般論で申しますと、今日の学校現場が不登校やいじめ、学力問題等いろいろな課題があることはご承知のとおりであります。 しかしながら、美咲町の学校の教職員が、他市町村と比べて特に大変で、課題山積であるとは認識しておりません。理由といたしましては、現在、美咲町の各学校は落ちついており、子供たちはトラブルがあったとしても解決し、協力、理解をしながら学校生活を送ってくれているものと思っております。各学校の落ちつきの裏には、教職員の尽力はもちろんでありますが、保護者のご理解、ご協力があり、感謝をしているところであります。 本町の教職員の働き方改革についてでありますが、本年、音声ガイダンスを全ての学校に導入し、保護者対応への業務削減を進めたところであります。今後とも、学校現場の働き方改革を進めていきたいと考えております。 以上であります。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 2番藤井議員。
    ◆2番(藤井智江君) 町長の所信表明をお聞きしたときに、私はやはり地域に執行部が行って懇談をされる、こういうふうに思っておりました。それから、また町政懇談会も開かれるものというふうに思っておりました。先ほど、町長のお答えの中の座談会というのは、社会福祉協議会の計画を立てるための集まりであったと思います。座談会というほどの話し合いはできなかったのじゃないでしょうか。 私は住民との対話を強調されていた町長ですので、やはりその辺はもっと地域に出ていって、地域の状態、地域の要望、そして地域が今何をしたらいいか、そういうことを考えていただければ大変ありがたかったかなというふうに思っております。 それから、職員の資質の問題ですが、以前にも増して、私は職員の窓口対応についての不満をお聞きすることが多くなっております。このことについて、本当にどういうふうに理解すればいいのかなと思うのですが、やはり私は、もっと中で職員同士の励まし、そして指導、そういうものが行われなければならないのではないかと思います。合併などがあって職員が育っていないのかもしれませんが、私はやはりもっと住民の立場に立ってものが考えられる職員、そういうことが必要なのではないかというふうに思っております。 それから、町長が地域力を高めていくためには、次世代を担う子供たちに質の高い教育を行い、みずからの未来を切り開いていくことのできる力をつけることが大事、町民の皆様から信頼され、安心していただける教育を目指しますとお話しいただきました。質の高い教育とはどういう教育なのでしょうか。また、学校とどう連携をとっていかれるのでしょうか、お答えください。 ○議長(松島啓君) どなたが答弁されますか。            (2番藤井智江君「議長、ちょっと補足をさせてください。いいですか」と呼ぶ) 再々質問ですか……            (2番藤井智江君「再々じゃいけん」と呼ぶ) 答弁を先にしますから。その後、もう一回。もう一回ありますから。            (2番藤井智江君「はいはい」と呼ぶ) 答弁者。 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 藤井議員のご質問にお答えをいたします。 町民の皆さんの声を伺うということでありますが、まちづくり協議会の会合の場に、就任以来出かけておりますが、こちらから指示したわけではありませんが、多くの課長が参加をしてくれるようになりました。こうしたことは非常にそうあるべきだと思っておりますし、先ほど言いました社会福祉協議会と共催した住民座談会にも多くの職員が参加をしてくれております。 いろいろな形で住民の皆さんの声を伺うというやり方はいろいろあるわけですが、小規模なワークショップ形式の対話を考えて続けていきたいと思っております。 社協さんと実施しました住民座談会は、これはまちの福祉計画でしたよね。            (「地域福祉計画」と呼ぶ者あり) 地域福祉計画。 これはまちの地域福祉計画づくりにも、あるいは第3次振興計画づくりにも役立てる、活かすという意味合いもあったわけでありますので、そのあたりもご理解をいただきたいというふうに思っております。 また、私自身、いろいろな行事に参加をさせていただいておりますが、時間の許す限りその場所で多くの方とお話をするように努めております。 ただ、反省点としては、いわゆる子育て世代の女性の方、若い女性の方とのお話をする機会というのが十分でなかったのかなという反省点は常々感じておるところであります。 それから、職員のことでありますが、窓口などでご不満を感じておられる町民の皆さんがいらっしゃるということは真摯に受けとめて、そうならないように努めてまいりたいと思いますが、職員間あるいは上司と部下、しっかりとコミュニケーションをとって仕事をしていけますように、私からも改めて指示をしてまいりたいと存じます。 この後は、教育長から答弁をさせますので、お聞き取りください。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 質の高い教育とはということでありますけど、質の高い教育というのは、教育内容そのものでありますし、質の高い教育環境といいましたら、いろんなものがあります。 まず、環境からいいますと、要は暮らしやすいとこであったり、あるいは学校で子供たちが生活を送るのに、快適に授業が送れるとこであったり、あるいは地域として、自然として恵まれておると、それを大切にしとるというようなもろもろの教育環境があると思います。質の高い教育というのは、簡潔に言いますと、知・徳・体、知識もそれなりに生きる力を身につけていく。徳育っていうのも人の気持ちがわかったり、あるいはいろんな置かれた環境の中で、皆さんと仲よくやっていくとかという徳育、そして体力、健康でなくてはいけません。そういうものを何を目標にするかというのは別にいたしましても、バランスのとれた人間、人材を育成するというようなことであります。そしてまた、それを支えるのは誰かっていいますと、家庭環境であったり、家庭力であったり、あるいは教員の質の向上であったり、あるいは地域の持ついろんなそういう人的なものであったり、そういうものが整って、あるいはそれに向かって努力するということが質の向上につながるんではないかというふうに考えております。 以上であります。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) 収入減少が想定される中、これからの町政は、住民の皆様にとって甘いことばかり言い続ける町政運営はできませんと財政の厳しさを言われました。当然のことです。しかし、コンビニで住民票や印鑑証明、所得証明がとれるようにするため、800万円を初期投資し、町の持ち出し分が2分の1、400万円、毎年の維持管理費が380万円、住民票や所得証明書がどれだけ必要でしょうか。児童手当など、行政機関で今まで手続に必要とされてきた住民票や所得証明はマイナンバーで必要でなくなっています。そして、マイナンバーカードを取得されている方が美咲町の人口の何%でしょうか。コンビニ事業者へ委託手数料も1通当たり117円、私たちの大切な税金です。1件当たりのコストが幾らになるのでしょうか。 早島町では平成29年度、平成30年度の実績として、1件当たり15万円程度のコストだそうです。町民の利便性というより、ただただ人口縮減に備えてAIを活用し、少ない職員で効率的に事務を処理するためにプロファイリングするという国の進める政策に従ったということではないでしょうか。町民の感覚と余りにずれがあるのではないでしょうか。町民との対話ができていれば、こういうことにはならなかったのではないでしょうか。 先ほどの国保税について、45万円あればゼロ歳から3歳までの子供の均等割が全額免除になります。それさえも認められない。誰がどれだけ必要かわからない住民票や所得証明の発行には、毎年380万円払い続けることも住民の利便性として認められる、本当に不思議な感覚と言わなければなりません。 宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃えるという言葉は、プロの行政職員として町民から給料をいただき、町民の生命と財産を守っている職員一人一人にも当然当てはまる。職員がその使命と責任を深く受けとめ、積極的に地域に出向いていくなど、まずは役場が変わったと感じていただけるように庁内改革を目指すとのことでしたが、ぜひこれからも推進していただきたいと思います。 また、平成31年第2回定例会の冒頭の行政報告の中で、手話言語条例制定に向けて取り組むとの決意を披露されています。職員が町民の幸せのために、みずから学び、考え、そして行動する役場づくりを目指すと所信表明をされております。このこともぜひ実現するよう、お願いいたします。 職員は、やはり正職で雇用し、公僕として資質を高めていただかなければならないのではないでしょうか。 町長も目まぐるしい社会情勢に対応するため、第2次の振興計画の見直しではなく、第3次振興計画素案を示されました。これからの自治体のあり方、課題について、町民みんなで共有することができるように、片山善博先生をお招きし、講演会を開いていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 一人の百歩よりみんなの一歩、これがこれからは大切なのではないでしょうか。 ○議長(松島啓君) 山本政策推進監。 ◎政策推進監(山本翔紅君) るるご質問をいただきましたが、マイナンバーカードを利用してのコンビニ交付について、私からご答弁をさせていただきたいと思います。 ご質問のありましたマイナンバーカードを利用しての住民票等のコンビニ交付サービスについてですが、これは多機能端末機を設置している全国のコンビニエンスストアで、午前6時30分から午後11時までの間、休日においてもご本人の住民票、印鑑証明書、所得課税証明書が取得できるものでございます。これに係る経費が多額ではないかというご質問でございますけれども、確かに現段階で多額のコストがかかるということは否めないかと思います。しかし、現時点で既に人口のカバー率でいいますと9,000万人程度、このコンビニ交付サービスが受けられるような状況となってございますので、ナショナルミニマムのサービスとして美咲町においても導入することが必要ではないかというふうに考えております。 また、先ほど、窓口業務への苦情が多いというご指摘がございました。これについては真摯に受けとめなければならないというふうに考えてございます。しかし、このコンビニの交付サービスをご利用いただければ、窓口を介すことなくいつでも証明書をとっていただけるということで、ひいては窓口サービスの向上につながるものであるというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 藤井議員の再々質問にお答えをいたします。 みずから考え、行動し、実行する職員を、そうした役場にしていきたいということを所信で申し上げました。まだまだ緒についたばかりでありますが、町民の皆様からそう感じていただけますように、日々、私を先頭に、これから頑張ってまいりたいと思っております。 しかし、藤井さん。人間、やっぱりある程度、褒めていただかなくてもいいですけど、それは我々も本当に、町外から私自身も来ましたけれども、職員、本当、それは全員が全員ではないかもしれませんが、よく頑張ってます、町のために。私が言うのも何ですけれども。さらにもっと頑張ってまいりたいとは思っております。思っておりますが、いいところがあったらぜひ褒めてやって、応援もしてやってください。よろしくお願いいたします。 議員の皆さんもそうでしょうけれども、みんな美咲町のためを思って、誰ひとり悪くしていこうなんて思ってる者は一人もいないわけでありまして、そのことはご理解をいただきたいと考えております。 どっか手を抜いておったり、違う方向へ行っておったらご指摘いただきゃいいし、我々も謝りますし、正していこうとは思っておりますが、所信で述べたとおり、我々これから一つになって、ことしの流行語はワンチームだそうでありますが、よりよい美咲町のためにこれからも頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 以上で2番藤井議員の質問を終了します。 質問の通告は以上です。 これをもって一般質問を打ち切りたいと思います。ご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松島啓君) 異議なしと認めます。 これで一般質問を終わります。 日程第2、議案に対する質疑。 これから提出されております議案に対する質疑を行います。 それでは、順次、質疑を願います。 8番松田議員。 ◆8番(松田英二君) 失礼いたします。8番松田でございます。 提案書の中の議案第131号令和元年度美咲町一般会計補正予算(第4号)の中の6ページに記載をされております第3表地方債の補正、この下段の一番上に過疎対策事業ソフトの限度額を増額する補正が計上されておられます。過去に、この過疎債ソフト事業の本町の借入限度額について、たしか1億5,000万円程度というふうに伺った記憶があるんですけれども、今回、補正をしますと、限度額は1億7,160万円と、1億5,000万円、かなり超過をすることになりますが、これは借り入れは本当にできるんでしょうか。お答えいただけますか。 ○議長(松島啓君) 答弁者。 篠原理財課長。 ◎理財課長(篠原恵君) よろしくお願いいたします。理財課の篠原でございます。 松田議員からご質問をいただきました地方債の補正に関する過疎対策事業のソフトの部分の限度額について、増額についての質問ということで、以前に限度額が1億5,000万円程度ではなかったかという話についての回答をさせていただきます。 こちらの過疎対策事業のソフト事業部分なんですけど、当初計上する額といたしましては、大体、財政の状況等を考えまして、可能な額を計上させていただいております。そちらが、先ほどお話にありました大体1億5,000万円程度という限度額ということで話になったのだろうと思います。 今回、計上させていただいております1億7,000万円程度の額ですが、今回計上しているものは11月にヒアリングを行いまして、県からこの申請に対して受けてもらえるという話になったものをほぼ計上させていただいております。 今後なんですけれども、この後、国から認められまして、決定等なされる額が出たところで、3月の補正予算で調整させていただいて、確定したものを上げさせていただきます。 つくのでしょうかという質問の部分なんですけども、県とお話をさせていただいて、これを認めてもらえるというものを計上させていただいております。今後、国から認めていただいて決定すれば確定という流れになってまいります。 以上でございます。            (8番松田英二君「わかりました。以上です」と呼ぶ) ○議長(松島啓君) ほかに質疑はありませんか。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) 私も一般会計の補正予算について確認をしたいことがあります。 議案書の補正予算書の23ページです。 教育費の小学校費、その中で、小学校における不登校対策実践研究事業75万円であります。これは、県から75万円の支出金をもらって、全額それに使うという内容だと思いますが、これは性質から見ると賃金ということになっております。ほぼ賃金で支払うと。これについて職員の配置なのか、どこの小学校か、どっか特定の小学校を想定されているのか、わかれば教えてやってください。 ○議長(松島啓君) 石戸教育総務課長。 ◎教育総務課長(石戸光也君) 教育総務課石戸です。よろしくお願いします。 延原議員の、23ページ、小学校不登校対策実践研究事業の75万円、これは当初は柵原西小学校の予算はありました。当初以降に追加で美咲中央小学校へ、不登校対策実践研究事業により不登校の支援員を置くことが決定しまして、それで今回補正で組ませていただいたものです。 以上です。            (5番延原正憲君「それじゃ、2つの小学校でやられるということですね。わかりました」と呼ぶ) ○議長(松島啓君) ほかに質疑はありませんか。 ありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松島啓君) これで議案に対する質疑を終わります。 日程第3、議案並びに陳情等の委員会付託を議題とします。 お諮りします。 町長から提案されております議案第119号から議案第138号の20議案並びに請願4件、陳情1件については、お手元に配付している付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託したいと思います。これにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松島啓君) 異議なしと認めます。したがって、議案第119号から議案第138号の20議案並びに請願4件、陳情1件について、それぞれ所管の常任委員会に付託し、審査することにしました。 以上で本日の日程は全て終了しました。 今後の日程につきましては、あす12月4日から12日までを休会とし、12月13日午後3時から会議を再開します。したがって、休会中に各常任委員会を開催し、付託案件の審査を願います。 本日はこれをもって散会といたします。(午後2時18分)...